【種別】
組織

【初出】
とある科学の超電磁砲 第四十話

【解説】
特定の目的や意思の元に集まった人々が形成する集団・組織の事。
作中で単に「派閥」と言った場合は通例、常盤台中学における同系統の能力研究会や人格形成のサロンのことを指す。

一般的な学校組織の一部である生徒会や部活動などとは異なり、
同じ研究・学習などの目的を持った生徒同士が自主的に結成・活動する非公認サークルのようなもの。
派閥の活動のために用いる「派閥棟」校舎が存在しており、
生徒会長選挙に出馬できる生徒も派閥の長のみであるため、実態としては学校公認の団体。
ただし顧問などはおらず、派閥間でトラブルなどが起きた場合でも教職員は手出し無用。

学園都市トップ校の一つである「常盤台中学の派閥」ともなると、
絶大な人脈や金脈、独自の技術や知識などを手中に収めていることもあり、
場合によっては常盤台のみならず学園都市の内外や一般社会にも影響を及ぼすほどの力を持つ。
能力開発や研究・学習など様々な分野で名声を残す派閥もあれば、
身体の脂肪量を変化させられる能力を持つ派閥長に貢献することでリターンを得たい生徒が集った派閥もあるなど、
結成された目的や派閥の長の方針などによって派閥の色もそれぞれ大きく異なっている。
第一線で活躍する生徒の中には、自身が所属する派閥が持つ力を借りて功績を挙げる者も多い。

有力な派閥の創始者ともなれば、並ではない名声を得ることになる。
最大規模の派閥を一年以上、なおかつ自身が卒業するまで維持できた派閥の長に至っては、
永代姫君(マジェスティ)』と呼ばれ、一般社会での華々しい出世コースが約束され、
将来的には統括理事のポストまでもが視野に入るという。
「常盤台中学の派閥」が与える社会への影響力の大きさの表れであると同時に、
逆に言えば、大きな派閥の創設・維持はそれほどまでに難しいということでもある。

ゆえに、有力な派閥に属し、その長に貢献することが常盤台生にとっての一種のステータスとなっている。

その一方で、派閥の活動や加入は強制ではないため、どの派閥にも属さない生徒もいる。
御坂美琴のような人気や実力のある無派閥の生徒は勧誘合戦の的となる。

派閥に所属することで組織的なバックアップを受けられこともある一方で、
上述の理由などによって、各派閥の間には組織的な対立や勧誘争いが存在し、
派閥を立ち上げることができるほど有能な人材は率先して潰されたり勧誘されるため、
安易な気持ちで派閥を新たに設立することは難しいようだ。
転入直後から派閥を作るために動いた婚后光子は生徒たちから全く相手にして貰えなかった。
(中には、入学と同時に派閥の立ち上げに成功した生徒も存在する)

作中時系列における現在の最大派閥は、レベル5の一人である二年生・食蜂操祈が率いている。

【存在する派閥】
  • 食蜂派閥(最大派閥)
  • 雅王院派閥(2位派閥)
  • 加巳野派閥
  • 国蝶派閥
  • 亥織派閥
  • 戌伏派閥
  • 熊守派閥
  • 辰伎派閥

【1年前に存在していた派閥】
  • 沙派閥(常盤台生の23%を占めた当時の最大派閥)
  • 水鏡派閥(19%を占めた当時の2位派閥で、過去の一時期は最大派閥)
  • 支倉派閥(17%を占めた当時の3位派閥で、過去の一時期は最大派閥)



最終更新:2022年05月07日 12:07