【種別】
商業施設

【初出】
新約十二巻

【解説】
第一五学区のランドマーク的な複合施設。
地上70階建の六角柱のような外見の高層ビルで、第一五学区の駅ビルも兼ねている。
学園都市有数のセレブ御用達スポット。

その名の通り壁、窓、ドア、照明器具、調度品、全てがダイヤで作られていると言われているが、
流石に全面ダイヤは脆弱すぎるため、人工ダイヤも使ってるものの、実際にはカーボンナノチューブ、カーボンファイバー、カーボンフレームなどの炭素系の素材でまとめている。

炭素が持つ驚異的な靭性や結合力を隅々まで駆使して作られており、
正面出入り口はトラックが全速力で突っ込んでも破れず、拳銃を発砲しても装飾一つに僅かな凹みを作ることすら出来ない。
ガラスやドアまで全てこの調子のため、物理的な攻撃には圧倒的な強度を持つ。
とはいえ炭素の性質上強力な熱には弱く、火災の危険性も抱える。

明かりは間接照明を多用しており、あちこちに装飾用の薄型モニターが設置されている。
最大の特徴は内装で、床は板張り、空間を区切るのはドアでなく障子や襖。照明器具も四角い行灯の形と、
全体的に和風建築的な様相となっている。
構造に使用している炭素素材により、壁や柱などが木目調になっているのが要因。
もちろん見た目だけであり、薄い障子でも銃弾くらいなら軽く弾く。

防犯カメラのケーブルはカーボン系ではなく光ファイバー系。
そのためサンジェルマンのシャンボールで制御下に置くことはできなかった。

階層
  • 屋上
庭や公園のようになっており、地面には砂が敷かれ、桜や松、カエデなどが植えられている。
庭には橋と小さなベンチがある。

  • 上層階
高級ホテルや分譲マンションのフロアだが、
ダイヤノイドの堅固な構造のせいで、VIPが秘密にしたい物品のための金庫や倉庫と化している。

マンションの場合、入口はスライド式の二重ドアとなっており、旅館サイズの玄関に二階建て、階一つに軽く5つを越える部屋数を持つ。
勿論億ション。

また、マンションの顧客はVIP特権として、ダイヤノイドの防犯カメラにアクセスして施設中の様子を確認することができる。

生前のフレンダも一室を確保していた。
この部屋の存在はアイテムの面々にもバレていたが、部屋の中身を知っているのは実際に入室した浜面上条のみ。

  • 中層階
プール、ジム、映画館、サロン、カフェ、レストラン等エンタメやレクリエーションのフロア。
大部分をテレビオービットのスタジオとオフィスが占めており、一部は一般公開されている。
当然芸能人や制作スタッフと重複しないようルートを構築しており、ここから「局内にはVIPが通過するための隠し扉が存在する」という噂がある。

下層階と違って和風に加えて水の芸術を意識した造りとなっていて、
例えば通路脇には古都にあるような木樋でできた細い水路がある。
特に展望台フロアはアクアパレスと呼ばれ、屋内建築としては世界最大級の噴水がある。

  • 下層階
1階から20階までを占める商業エリア。
出店しているブランドショップの数は350に上り、コンビニより小さな店からテニスコート以上の広さの店までぎっしり詰め込まれている。
ダイヤノイドは駅ビルも兼ねているので、地下鉄の駅からエスカレーターだけでここまで直行できる。

中央部分はまとめて吹き抜けとなっている。
オティヌスが欲しがっていたドールハウスの売り場は5階。

  • 最下層
高性能な免震構造の正体は重力制御装置によって建物全体が10cmほど浮いている、というもの。
この装置を悪用すれば月と地球をまとめて握りこぶしサイズにまで圧縮する重力爆弾と化す。
さらには人工ダイヤの安定量産も可能であるらしく、巷で噂されていた「ダイヤノイドの秘密」とはこれらを指していた事柄だった。


最終更新:2019年09月28日 19:38