【種別】
魔術

【初出】
新約十二巻


【解説】
サンジェルマンが使う、炭素を操作する術式。
その名はかつてサンジェルマンが使っていたとされる実験室の名前であり、ダイヤモンドの傷を直したという伝承に由来する。

戦場となったダイヤノイドは建材がカーボン系で統一されているため無類の強さを発揮し、
施設内の全ドアを固着させて客を閉じ込めたり、
(高熱で壁に穴を開けても5秒で塞ぐ程の再生速度)
床・壁・天井など周囲360度全てを槍に変える多角攻撃で幻想殺しに対しても非常に有利な戦闘を展開した。

序盤で見せていた槍の攻撃はいわばシャンボールの『根』に過ぎず、炭素を制御すれば有機物の操作も可能という点から
「植物細胞で出来た動物」という生物兵器(あとがきでは「植物装甲」と呼ばれていた)が、より強い『幹』や『枝』に該当する。
方式としては、本来は自らの意思で動く事すらできない植物細胞を一度完全に分解して、皮膚、骨格、血管、筋肉、各々の機能を細分化、
それらを再び統合し、最適化を促す事で動物質以上のそれより強靭なもの生物を生み出す、というもの。
サンジェルマン曰く「有機と炭素と生命の三位を統べる秘法の真髄」。

その筋力は圧倒的であり、アネリの推定した筋力数値を見た浜面はエラーではないのかと唸ったほど。
構造そのものは『幻想殺し』で破壊できるものの、破壊されても体の一部を分離させ、新たに装甲を生み出す事が可能。
作中で生み出したのはサソリが破壊された直後、分離し新たに蔦や捕食膿を複雑に絡み合わせたワニ、弦や根で出来た触手を持つタコなどなど、
多種多様な動物や巨虫を生み出し、それら全てをサンジェルマンの一人が装甲のように着込んでいる。

そのほか一酸化炭素中毒やダイヤモンドカッター等々、炭素に関連した攻撃方法は多彩かつ苛烈。
しかもダイヤノイド内ならば素材不足の心配も無い。

大量のサンジェルマン、槍での全方位攻撃、
『原子崩し』ですら削れない程の強靭な肉体を持つ『植物装甲』などで、上条らを大いに苦戦させた。


最終更新:2020年05月30日 18:32