【種別】
駆動鎧

【初出】
新約十一巻
なお、デザインは葛西心氏による。

【解説】
学園都市第五位の超能力者(レベル5)心理掌握』をモデルにしたファイブオーバーアウトサイダーの完全な上位機種である。
ヒメバチを模した兵器で、本体だけで4m。薄い羽を持っており、これを広げれば倍に届かんとする程の大きさになる。
腹部は半透明の機材となっていて、中には粘性の高い液体が満たされている。見るものが見ればまるで棺のよう。

実際には「超能力者の力を工学技術で再現する機構が搭載されていない」という、ファイブオーバーとしては本末転倒な代物。
正確には『心理掌握』の大雑把な起動方式は把握できたものの、厳密な配分までは全く分からなかったらしい。

内部には8000方式の出力子がびっしりと並べられており、食蜂操祈を組み込み、食蜂自身に作動させる事で、
どの出力子をどう動かすのかをモニタリングし、サンプルを取る事でファイブオーバー本来の力を発揮する事が可能。
たった一回でも本物の超能力者からサンプルを取れれば、後は無尽蔵の工業量産化が進んでいくだろうとの事。
また、薄い羽を高速振動させて飛行する機能も備わっている。

蜜蟻愛愉が起動させ、食蜂操祈と交戦するが、結果的には失敗に終わった。
事件収束後、本機との試作機2機は完全に破壊、設計データも食蜂操祈によって抹消されたようだ。

量産体制を整える為の試作機ではあるが、試作的な研究などは過去からあったらしく、
デッドロックが用いた簒奪の槍(クイーンダイバー)の対精神攻撃用ヘルメットもその一つ。
しかし、そこからではファイブオーバーへの道は開けなかったらしい。
技術的な問題だったのか、研究を主導していた人物らが不自然極まりない爆発事故で死亡したからなのかは不明だが、研究は食蜂自身を解析する方針へと移行した。


最終更新:2021年06月12日 21:52