【種別】
魔術


【解説】
魔術結社目覚め待つ宵闇所属のヴェイズ率いる別働隊が完成を狙った術式。

その効果は、『学術速度の向上』。
本来、一つの数式を解き明かし、新しい公式の発見と共に学問のレベルが一段階上がるのに三〇年かかるとして、
『分類不能』はそれをたった数秒で終わらせてしまうらしい。

つまり人々が数千年もの時間をかけて積み重ねてきた知識や技術の「数千年」を一瞬で埋め、
これから行われるあらゆる研究・実験も即座に結果が判ってしまう。
様々な技術や知識を蓄える古参のイギリス清教は、あっという間にアドバンテージを失ってしまう。

その凄まじい効果から、
「本来時間の経過と比例の関係にあるはずの努力やその成果を丸ごと否定する術式」などと評された。

ヴェイズらは『今は失われた体系』があると信じ、古今東西様々な術式を組み合わせ、
『今は失われた体系』と同じ事ができると考えていた。
天草式十字凄教特別編入試験を悪用したフリーパスの不正入手、
市民図書館にあった原典死霊術書の強奪、
ドーバー海峡の巨大フロートを海底都市ルルイエに見立てた浮上作戦の実行。
その全てが下拵えで、本命はこの術式の完成。

ストーンヘンジで最後の仕上げを行っていたが、天草式との交戦中に突如現れたフリーディア=ストライカーズによって一掃され、完成は成されなかった。

【考察】
古今東西の術式を複合しているためか「基にした伝承」は明かされなかったが、
「時間」に縛られずに「知識」を得る、クトゥルフ系魔道書「死霊術書(ネクロノミコン)」の記述の利用、
そしてストーンヘンジで仕上げをしたという点から、
おそらく「ヨグ=ソトース」が関係していると推測される。



最終更新:2018年11月29日 14:35