【種別】
試験


【解説】
イギリス清教第零聖堂区必要悪の教会が送る特別編入試験。
天草式十字凄教法の書の一件後、イギリス清教の傘下に入る際に行われた試験。
年々行われるもので、試験の度与えられる課題は変わるようだ。
合格者にはフリーパスとイギリス清教の象徴である銀と赤でできたロザリオが与えられる。

地下鉄迷宮という舞台で天草式に与えられた課題は、廃棄された地下鉄駅を中心に半径二キロにある全ての通路のマッピング。
採点は加点方式で執り行われ、安全のために必要な項目が図面に書き込まれていれば書き込まれているほどに点数は上がり、
一定に達しない場合は不合格。天草式の場合は集団戦として扱われ、一人でもゴールへ到達すれば合格。
制限時間は3時間。単純な道順はもちろん、魔術的なトラップの配置や危険域、動力供給の経路、
その中を安全に歩くために必要な物まで全て。
要約すれば全ての罠に引っかかった上で生還しろ、という無茶苦茶なもの。
地図はなく、トンネル内の照明も落とされた上で行われた。

イギリス清教が天草式十字凄教に与えた本来の特別編入試験の詳細は、
いわゆる禅や瞑想に似た精神的作業であり、対象となるメンバーを地下の狭い一室に放り込み、
用意されたルールブックやパラメータ、ダイス、見取り図、そして自らが成り変わる仮初の人物の説明文を基に、
存在し得ない事件を完璧にシミュレートする、といった内容だったのだが…。
天草式は試験合格者に与えられるフリーパスを狙った何者かによって、事件の奥深くに潜り込んでいく事になる。

監督役だったフリーディア=ストライカーズの時には動力の壊れた潜水艦に乗せられてそのまま北海に落とされ、
制限時間内に生きて海面へ脱出。時間が過ぎれば潜水艦の『外側』に取り付けた爆薬が起爆されるというシンプルかつ危険なものだったらしい。

ちなみに試験は年々、簡略化・低難易度が進んでいる。
わざわざ世界中からスカウトしてきた有用な戦力を自分の手で死なせてしまう無意味さに気づいたのかもしれない。


最終更新:2018年06月22日 10:06