【種別】
施設


【解説】
三階建て程度のロンドンでは珍しくもない石造りの四角いビルディングで、
わざと風景の中に埋没するようなデザインされている。

元々は市民図書館は民間人からの『善意の寄贈』によって成り立つ施設とされており、
公序良俗に反さない限り、図鑑や辞書、専門書、小説、演劇脚本、
映画のパンフレットやアメリカンコミック、バンドデシネまで何でも受け付ける。
保存や修繕でも高い評価を受ける事から、
好事家がかき集めたものの、自分で管理しきれなくなった稀少本の最終処分場、などとも呼ばれていた。

その実態は散逸した危険な魔道書の再回収をさりげなく、誰の目にも留まらない形で促すための公共施設。
凶悪な魔道書も数多く存在するが、保管されているのは大半が写本。『原典(オリジン)』は20冊未満しかない。
館内では『原典』の自律稼働を防ぐため、『魔道書の形をしたデコイ』を大量に隣接させる事で、
『原典』自身の認識能力を狂わせる効果があり、
どこまでが自分自身でどこからが自分以外か』のラインを錯誤させる事によって、
『自己の情報を無秩序に拡散させようとする』魔道書が、
『一体どこからどこまでの情報を被験者に流入させれば良いのか』判断できなくさせる形で空回りさせている。
しかし、ここまで行っても危険な『原典』を完璧に管理できるわけではないらしい。

特別編入試験の最中、フリーパスを持ち去った天草式が図書館に現れると踏んだフリーディア=ストライカーズは、
オペレーターの指示のもとフラック=アンカーズの部隊とこの場で合流。
しかし、フラックはイギリス清教の魔術師ではなく、騙されたフリーディアと、そこへ乱入した五和達は、
魔道書の『原典』の一つ死霊術書の情報を敵に送られてしまう。


最終更新:2015年10月31日 18:27