【種別】
魔術


【解説】
屍蝋の歯車に追い詰められた五和が即興で発動させた対抗魔術。
歯車が五和と対馬の二人を識別して動く事から、生命力による繋がりを看破。
その力を置き換え、または断ち切るという伝承は幾つも存在し、五和はイヴの伝承を利用した。
激突した巨大な歯車や蝋人形は、自らの勢いに負けるような格好で粉々に砕けた。
この術式には女性という条件が必要で、男性には使用できない。
また、作中における術式の正式な名称は無い。

詠唱:

……未だ罪に穢れぬ楽園での話より
神は人の子を作り全てを与える手はずを整えたが、人の子はその完璧さに不安を覚える。
人の子は孤独に生きるにあらず、さりとて楽園に住む他の動物では心は満たされず
寛容な神は人の子の心を満たすべく力を振るうが、さりとて人の子と同じ方法は選択せず
楽園より始まる人の子は一人で十分。始点は二つも必要ない。そこから生じる次の子は全て一点であるべし
神は孤独な人の子を憐れみその肋骨より番(つがい)を生み出した。
その名はイヴ。全ての女性の原点にして規範となるべき名前なり!
全ての女性は欠けた骨より婚姻を通し生涯の伴侶と一体とならん!!


最終更新:2015年11月02日 16:28