【種別】
魔術


【初出】
新約十巻

【解説】
ロシア成教総大主教クランス=R=ツァールスキーが用意した、対魔神用の攻撃術式。
異境の神を「ロシア成教(十字教)のもの」として取り込んだ上で、
相手の都合を聞かずに十字教の法則でのみ裁き、その価値を「再設定」する。
具体的には、相手の行動や思想に『七つの大罪』の象徴である、
「色欲」「傲慢」「怠惰」「暴食」「嫉妬」「強欲」「憤怒」を当て嵌めて断定し、
それを相手が認める毎に相手の力を1/7奪う。
『七つの大罪』全ての烙印を押された対象は心筋や臓器を動かす力もなくなり、死に至る。

効果範囲は一定範囲内にいるロシア成教徒と、総大主教が敵と定めた人物。
敵と定めるためには、総大主教が名前と写真で認識する事に加え、
五感のどれかで当人の存在を感じ取る必要がある。
実際に上条当麻に使用した際には、通信で会話を行うことで制約をクリアしている。

総大主教が『罪』と断定するだけで力を奪うという非常に強力な術式だが、
欠点として、範囲内のロシア成教徒と総大主教自身も術式の影響下に含まれることが挙げられる。
つまり、総大主教自身が論破され「自分の行動が大罪に値する」と思ってしまうと、
術式の効果を自分が受けてしまう。
作中では上条が得意の話術を駆使し、総大主教を相手に『七つの大罪』を「押し付ける」ことで逆転を果たした。
全編通しても極めて珍しく、上条が魔術を用いて相手を追い詰めたシーンである。

上条曰く、「外部から見てるお偉いさんがよその宗教に難癖つけて、力を削ぎ落とす」術式。
なお、術式の原理を聞いた上条は、
似たような理屈で作り上げられた術式である『妖精化』を連想している。

しかし作者によるとこの方法論で再設定を行うと『悪魔』になる可能性があると言われ魔神へ使用した場合、力がそのままに残忍な性格に変貌してしまう可能性があったらしい。

最終更新:2021年04月30日 02:55