【種別】
魔術

【初出】
新約十巻

【解説】
インデックスレイヴィニア=バードウェイオティヌスに対抗する為に編み出した術式。
インデックスの10万3000冊の叡智を基に『主神の槍』を再現し、
長い人生でもたったの一回限りという条件下ながらも『魔神』を殺せるかもしれない力を発現させる。

術式を起動すると、掌から『槍』が生み出される。
これを投擲すれば『主神の槍』と同等の一撃が再現される。
10万3000冊を用いても即座に誰でも『魔神』に作り変えられるわけではなく、
人の身で『魔神』の力を完全再現できるわけでもないが、
莫大すぎる神々の力の中からほんの一欠片だけを切り取り、
バードウェイの魔術の腕前とインデックスの知識を合わせることで、
高純度な『槍を含む現象そのもの』を再現する術式。

実際には「オティヌス(オーディン)」に至るプロセスを踏んでいないため、
バードウェイ自身は『槍』を手にしただけで『魔神』となったわけではない。
また、インデックスの魔道書知識をもってしてもその力を完全に再現出来たわけでもない。
人間に神々の行いを100パーセントコピーすることは不可能であるため、
破壊力というたった一点だけを切り取り、先鋭化させている。
その為、再現されたこの『槍』には魔神の力を整える機能も、世界を作り直す力もない。
あるのはただ世界を吹き飛ばすほどの破壊の力のみである。

再現の及ばない『魔神の力がどこまで出来るのか』は、その実体を知る上条当麻とオティヌスの記憶から、
破壊のイメージソースを抽出する術式で転写することで再現を試みた。
『槍を含む現象』として再現されているのは、
バードウェイ達が読み取ったイメージソースから理解できる『魔神』の力の一端が『槍』であるため。
しかし、転写するイメージの具体的な規模までは把握できないらしく、
実際に『』や『』を体感した上条は「放てば世界が滅ぶ」と使用を止めようとしたが、
インデックス、バードウェイは共に信用しなかった。

また、『槍』を維持するためにはインデックスの歌による知識のサポートが必須で、
術式の起動中は常に、魔道書の持つ毒素に侵食されるという危険が伴う。
インデックスのサポートが途切れると『槍』は維持できなくなり、爆発四散する。

最終更新:2014年06月10日 22:16