【種別】
魔術霊装(仮)

【初出】
とある魔術の禁書目録SS -『必要悪の教会』特別編入試験編- 第1章
なお、この名称はあくまで初期形態の呼称であり、霊装の正式な名称は不明。
正しい綴りは死蝋(しろう)。屍蝋は旧字体のものである。

【解説】
イギリス清教地下鉄迷宮の各所に設置した霊装。
罪人の屍蝋に魔女の薬を織り交ぜて作られている。
初期の形状は幅50センチ、直径3メートルほどの歯車で、
ぬらぬらと光を照り返す油めいた質感の真っ赤な物体。
感知領域内の生命力に反応し、自動で攻撃を加える。

初期状態の『歯車』では車輪刑を基とした大質量での突撃を行う。
また、蝋であるために破壊・溶解されても別の形を取り、攻撃を加えてくる。
作中では一度溶かされて形状を失った後、
『ギロチン』と『アイアンメイデン』に形を変更して攻撃を続けていた。

その本質は「対象の血液を取り込むことで、絶対に死に至らしめる攻撃方法を完成させる」ことであり、
系統としては「呪いの蝋人形」に代表される蝋を使った民間伝承に基づく『感染魔術』の一種。
一度血液を取り込むと、採取した人間と同じ背格好の赤い人型となって攻撃してくる。
血液を採取されてしまうと呪いの効果を受けてしまい、
その攻撃を避けることも反応することも出来なくなってしまう。

特別編入試験に挑む天草式十字凄教の面々の前に、
イギリス清教が仕掛けたトラップの一つとして複数個が登場。
五和対馬ペアを追い詰めたが、
術式の特性を看破した五和が発動させた『イヴの術式』によって行動を乱され、自滅した。

最終更新:2018年04月26日 23:37