【種別】
魔術


【初出】
新約八巻

【解説】
東京都に侵攻した『グレムリン』が放った迎撃用の術式群。
北欧神話における『神々の敵対者』たる巨人の軍勢を元にデザインされている。
特定条件下に抵触した人物へ人工的な憎悪を抱くようにインプットされており、
条件に触れた者を炎の巨人が自動追尾し、攻撃を加える。
具体的には「人間の移動速度」に応じて出現し、
『グレムリン』の行った『利害の分散』に足止めされなかった相手に襲いかかる。
発生した炎の巨人は超高温を放ち、窓に使用されているガラスすら容易に溶解させる。
また、空気を体内に取り込み、摂氏1400℃以上に熱して放射する攻撃手段を持つ。
追撃距離はおおよそ10メートルに設置されている。

東京都内全域に多数放たれており、『船の墓場』を目指す上条当麻達を足止めした。
しかし、レイヴィニア=バードウェイレッサーには正体をすぐに見抜かれたため、
レイヴィニアには吹き出す熱風を「風の属性」として掌握されて攻撃を無効化、
レッサーは「フレイの持つ鹿の角」を鋼の手袋で再現し、
「フレイと相打ちしたスルトの配下が、フレイの持つ宝具に敵うはずがない」
という理論で構築した神殿を作り上げて撃破される等、早急に対策を立てられてしまった。
また、相棒が御坂美琴だったため有効活用はされなかったが、インデックスも即座に術式の正体を見破っている。
上条は完全に出現する前に突っ込み、『幻想殺し』で撃破することで道を切り開いていた。
魔女狩りの王(イノケンティウス)』ほどの再生力がなかったことも幸いし、最も多くのムスペル撃破に成功している。

なお、フレイヤはこの術式の撃破数をカウントしており、
最もムスペルを排除した危険な標的を直接排除する役割を担っていた。

最終更新:2013年09月26日 03:42