【種別】
魔術理論・魔術

【元ネタ】
Wikipedia-感染呪術

【初出】
新約七巻

【解説】
髪や爪など、標的の体の一部を特殊な方法で破損することで、標的の肉体に遠隔地から攻撃する魔術。
魔術を『感染』と『類感』という大雑把に二つの分類に区切ったときの片割れで、
一度接触したものあるいは一つのものであったものは、遠隔地においても相互に作用するという発想を元にしている。

作中では土御門元春雲川芹亜を撃破する際に使用。
この時は人形を省いて体の一部のみで発動するようにアレンジしており、
雲川の右目を抉り取って奪い、発動させた。

この時はポピュラーな儀式にポピュラーなアレンジを加えただけで、
魔術師に感付かれればすぐに対策を施されてしまう程度の術式だった。
しかし、土御門の持つ魔術サイドの側面を把握していなかった雲川には対策を立てることが出来ず、
「右目を犠牲に勝利を掴み取った」という確信を抱いたまま奇襲を受ける形となり、敗北してしまった。

類感魔術と同様、現実世界で広く知られる考え。
「遠く離れた地へ出向いてしまう親しい人の為に、自分の体の一部(髪など)をお守りに持たせる」
「憧れの先輩が卒業してしまう時に、特別な意味を込めて制服の第2ボタンを受け取る」
「標的の相手と両想いになる為に、バレンタインデーに渡すチョコレートに自らの血を混ぜる」
等々、現代においても多種多様な形で浸透している。

詠唱:
「鉄ト釘ヲ以テ願イ奉ル」
(くそったれども、むなくそわるいしごとのじかんだ)
「我ガ手ニハ憎キ者ノ標有リ。其ノ血ト肉ヲ辿リ持チ主ヘ呪ヲ結ベ!!」      
(こんなものはながれさぎょうだ。くそやろうのむねにまっすぐだんがんをぶちこんでやれ)


最終更新:2018年08月08日 11:15