【種別】
計画・実験名
学園都市上層部にとっての不確定要素である
ヒーロー達を最小の犠牲で、かつ迅速に共倒れさせる計画。
ヒーローの要素を持つ者が「庇護対象」の危機に反応する性質を利用しており、
作中で行われた際の庇護対象は
フレメア=セイヴェルンに設定されている。
ヒーローが
AIM拡散力場を介して精神に干渉されると、フレメアとの面識の有無や物理的な距離に関係なく、
彼女が「助けて」と思えば天啓を得たようにその悲鳴がヒーロー達に伝わる。
これを受けたヒーロー達は極端に攻撃的・独善的になり、
「自分以外の方法では彼女を救えないから他はすべて敵」と認識し、別のヒーローや一般人にすらも攻撃を加える。
さらに、ヒーロー同士だけでなく一般人にも攻撃的になり、
「正義である自分に協力しない者は悪」と断じ、犯罪行為も厭わなくなってしまう。
フレメアと一緒に居る状態であれば、
幻想殺しを有する
上条にさえも普通に影響を及ぼす。
強固なパーソナリティを持ちAIM拡散力場への干渉を力づくで断ち切ることができた
超能力者には影響が出ず、
それぞれが自由意志で
避雷針に集結し、多数のヒーロー達と激突した。
上述の効果は副産物的な建前であり、
真の目的は
薬味久子の意識をAIM拡散力場を媒体とする
濃淡コンピュータに移すこと。
ヒーロー達を潰し合わせるという建前を掲げたのは、真の目的を開示すると他の統括理事の承認が得られない為である。
恋査が上条らを倒したことで、あと一歩で計画が完了するというところまで進んだが、
この段階でフレメアに『ヒーロー』の性質が覚醒。
庇護対象としての機能しか想定されていなかったフレメアにヒーローの要素が発動するとは予想されていなかったため、
その齟齬をきっかけにプロジェクトは崩壊、終息した。
最終更新:2021年01月21日 18:10