【種別】
人名

【初出】
とある魔術の禁書目録-エンデュミオンの奇蹟-
ただし、とある魔術と科学の群奏活劇の方が作品のリリースは早い。
新約九巻で名前のみ登場

【CV】
三澤紗千香

【解説】
宇宙エレベーター『エンデュミオン』開通に賑わう学園都市で、
上条当麻インデックスが出会った『無能力者(レベル0)』の少女。高校一年生で、自身の発言よりおそらく所属は霧ヶ丘女学院と思われる。

毛先を結んだ鴇色の長髪と、鳥のエンブレムがついた水色の鳥打帽子が特徴。劇中で歌姫として活躍する際は、様々なアイドル衣装に変遷する。
本編開始の3年より前の記憶を失っており、今の名前は施設で与えられたもの。
性格は明朗快活だが、インデックスへの突っ込みに咄嗟にアイアンクローを繰り出したり、
食事中に「歌を歌って」とねだられてデスメタ調の曲を口ずさむ等、若干ズレた部分も。
また、その食欲はインデックスが認め、意気投合するほどに旺盛。

歌うことが好きで、路上ライブを行いながらメジャーデビューを目指しているほか、
ライブでは自主制作CDを配布したり、インターネット上でも彼女の楽曲がダウンロードできる。
既に一部では人気が出始めており、
噂好きの佐天涙子も歌手「ARISA」の情報をキャッチしていた。

その正体はオリオン号事件の際、シャットアウラ=セクウェンツィアの『大事な物を失ってもいいからみんなを助けて』という祈りが奇蹟という形で具現化した存在。
彼女の『音楽の才能』を宿した少女の肉体を持ってこの世に現出し、その能力でオリオン号の乗客乗員87名の命を救ったと言われている。
その代償としてシャットアウラは『音楽を認識する脳機能』と『父親』を失った。
またアレイスターによると、レディリーがオリオン号に施した術式も、彼女が生まれた原因のひとつであるらしい。
魔術側からは聖人あるいはそれと同等の何かを持っているとされており、イギリス清教が監視していた。
このように超常的な存在でありながらも、上条当麻幻想殺しで触れられても消滅しなかったところから、
魔術でも超能力でも説明のつかない存在となっている。

ゲームでは神裂に監視され、聖人かどうか見定められている。聖人判定というものらしい。
九月十一日ではストリートライブをしていたとき、スキルアウトに絡まれていたところを御坂美琴に助けられる。
その時彼女の電話番号をもらっている。
劇場版のストーリーでは、奇蹟を起こすその体をレディリー=タングルロードにかけられた不死の呪いを解く魔術の核に利用されそうになる。
終盤に真実の記憶を思い出した彼女とシャットアウラが再び一つに戻り、その歪曲が奇蹟を起こし崩壊寸前だったエンデュミオンから観客や学園都市を救った。

その後どうなったかははっきりと説明されていない。
少なくともシャットアウラの中に解けて彼女の好きなものを思い出させたのは事実である。
その生まれ方の性質上異能の分類に入るにもかかわらず、幻想殺しに触れても消えなかった。
それを置いても上条は彼女を「幻想なんかじゃない」、「歌の好きな普通の少女」として以前と変わらない目で見ている。

【口調】
特徴的な部分はないが、上条の事を「当麻くん」と呼ぶ貴重な存在。
例)「インデックスちゃんと当麻くんて、どういう関係?」

【余談】
彼女が起こしたとされる奇蹟には必ず傷つく人が現れる。
オリオン号事件のときにはディダロス=セクウェンツィアが死亡し、
ライブの爆破事件では上条当麻が頭をけがしている。

また、漫画版のおまけ漫画で日課として歌いながら散歩をしている。
歌っていると周りが見えなくなるとしているが、「3巻の上条と一方通行の決戦」と「8巻の残骸を巡る黒子と結標の決戦」の作中の初期で高レベルの戦いに「戦ってる場面の近くにいるのに戦闘に巻き込まれていないどころか、その戦いの当事者にさえいることを気づかれていない」というあり得ない体験を無意識のうちにしている。
更に言えば3巻の戦いでは二人の台詞から上条が駆けつけた時から一方通行がプラズマを作ったときまで近くにいた可能性もある。

鳴護アリサは「願いの集積体」であるという点で、上条当麻の『幻想殺し』や、上里翔流の『理想送り』と非常によく似ている。


最終更新:2023年08月09日 12:57