【種別】
魔術

【初出】
とある魔術と科学の群奏活劇
書籍ではとある魔術の禁書目録 ロード トゥ エンデュミオン

【解説】
魔術結社天上より来たる神々の門』が所有する魔術。
結社が所有する霊装アグニアストラ』をアレンジして使用する。
普遍的に飛び交っている電磁波を操り、出力を上げて大規模な火災を巻き起こすという、
端的に言えば、土地そのものを巨大な電子レンジに変えて燃やし尽くす術式。

アグニ神の名前を冠しているが、大本はシヴァ神関係でまとめられている。
なお、このアレンジによって術式の制御難度は下がっているらしく、
アグニアストラを扱うことが出来なかったソーズティ=エキシカにも何とか操ることが出来るようになった。
シヴァ神の力の流れを司る性質からか、流れを生み出す何らかの物品に魔法陣を描いて、
統括する『中央』と流れのラインを作り出す多くの『端末』とに分かれている。
『端末』のある場所がアグニの祭火の効果範囲で、
『中央』と『端末』のネットワークそのものをアグニの祭火と呼んだ方が差し障りない。
『中央』は破壊されても何らかの仕掛けで他の物品に引き継げるらしい。
『端末』に手を加えることで、小規模な爆発を起こす術式に応用も可能。
ただしインデックスによれば、「術者には神経の糸を火で炙るような痛みが返ってくる」と分析されている。

ステイル=マグヌスの言によれば、
本編の二年前にニューデリーの大手スポーツジムでも似たような術式の形跡があったらしい。

学園都市に侵入した結社の構成員達が風力発電のプロペラを『端末』、蜂の巣にある雑居ビルの一つの換気扇を『本体』として細工して使用。
この場合の「力の流れ」は風であり、
囮となったソーズティがトンネルに逃げ込んだ理由も風の通り道の一本化のため。
流れの一本化により命中率は格段に上昇する。
対峙した上条当麻は火災用の排煙口を利用して風の通り道を増やし、
術式の命中率を下げることで対処した。

なお、組織を利用していたウレアパディー=エキシカ(未編集)にとってはこの術式はデコイであり、
本命のブラフマーアストラを持ち出すために利用しただけで、発動させるつもりなどなかった。
組織を裏切ることすら前提だったため、
ソーズティがこの術式を使った計画を継続するために動き回ったことを苦々しく思っていたようだ。

最終更新:2020年04月24日 00:55