【種別】
事件

【初出】
劇場版 とある魔術の禁書目録 -エンデュミオンの奇蹟-

【解説】
本編開始の3年前、学園都市第二三学区で発生した事故。
その規模の大きさに対して犠牲者が出なかったことから、『88の奇蹟』とも語り継がれている。

スペースプレーンでの宇宙旅行を実現したオービット・ポータル社による開業記念試験飛行の際、
帰還直前のオリオン号がスペースデブリと接触、
エンジンブロックに損傷を受けたことで大事故に発展する。
第二三学区の飛行場へ不時着を果たしたオリオン号は、
着陸のショックにより損傷したエンジン部と機体客席部が分断されたことで、
その被害は最小限のものとなり、乗客乗員88名が奇蹟的に生還した。
しかし、この大事故により学園都市のスペースプレーン計画は凍結、
オービット・ポータル社は航宙事業からの撤退を余儀なくされた。
また、オリオン号が不時着した第二三学区には、奇蹟の記念碑が建てられた。

しかし、後に機長を務めていたディダロス=セクウェンツィアが死亡していたことが発覚。
理由や原因は不明だが、「居ないはずの89人目」が存在したことが判明した。
世間は既に『88の奇蹟』の話題で持ちきりだった為に、事情を知る者達は風聞を恐れ、
機長死亡の事実を黙殺し、一般に発表しないまま現在に至る。

機長の娘で同機にも搭乗していたシャットアウラ=セクウェンツィアは、
自分が墜落の際に安易に願った奇蹟の結果、
父は死亡し、その事実すら無いことにされてしまったという現実から、
『奇蹟』という言葉・現象を認めず、憎悪することになった。

後に明らかになったことだが、この事故は偶発的なものではなく、
自らの死を求めたレディリー=タングルロードが行った実験によるものであった。
結果的に実験は失敗に終わったが、
レディリーは鳴護アリサの起こした『奇蹟』の能力を副産物として得ている。

最終更新:2021年02月28日 10:35