1:
【種別】
魔術理論

【元ネタ】
Wikipedia - シジル

【初出】
とある魔術の禁書目録SS 第6話にて、バードウェイの使おうとした術式の中に一言だけだが言及あり。
詳細は新約六巻

【解説】
近代西洋魔術の理論の一つで、
この世界と重なるように存在する別位相にあるとされる『天使の力』を引き出し、
物品などに封入する技術。
ヘブライ文字を特定のパターンで配置した『薔薇』の紋様を参考に、
呼び出したい天使の名をなぞる形で符を作る。

聖人であり近衛侍女でもあるシルビアが利用する技法であり、
自分の力が「周りを巻き込まず、刺客だけを撃破できる」ように、
自ら力を押さえ込むための結界として採用している。
そのため、本来の用途である『天使の力』を得るというよりも、
「強大な力を適切にガイドして流し込む」という召喚儀式の為の結界という側面が強く出ており、
結界を力を囲うためのただの壁として扱うのではなく、
精密機器の半導体のように必要に応じて通過と封鎖を切り替え、
聖人という大きな力の奔流に精緻な機能を与えることに成功している。

戦闘においてはシルビアの持つロープをなぞるように展開される『天使の力』の壁を使い、
空気を押さえ込む『手』を作り上げることで、
ロープの輪の中にある「空気の塊」にコマのような回転を与えて打ち出す攻撃を繰り出す。
強大な力で回転を加えられた空気は衝撃波の渦となり、複数の方角から標的に叩き込まれる。
一つ一つの渦がビルを倒壊させるクレーンの鉄球より巨大で、
地下シェルターすら生き埋めにするレベルの威力を持つ。
ロープを引くシルビアの聖人としての腕力のほか、
使用する天使の名前を『神の力』から『神の薬』へ、
『神の薬』から『神の如き者』へ、『神の如き者』から『神の火』へ・・・・・・
と次々と変えることで相生を狙い、効果を高めている。
これも近代西洋魔術の技法のひとつで、タロットカードに用いられる四属性の相性を利用したもの。
今あるカードの隣に何を置くかで、一枚のカードに込められた複数の記号の内、
使える記号、やっかいな記号を強める、という思想の応用である。
単一の『天使の力』に特化した、かつての『神の右席』とは異なり、
四属性の一つ一つは彼らに及ばずとも、
総体としてのバランスで相手を上回ろうとする魔術であると言える。

2:
【種別】
魔術

【元ネタ】
1のリンクにある、オースティンが編み出したほうのシジル?

【初出】
とある魔術と科学の群奏活劇

【解説】
近代西洋魔術の一つ。

パンタグルエル(未編集)ロンドネットの利用規約にこの技法を応用した魔術的な誓約を組み込んだ。
土御門神裂が読んだ利用規約の中に知っている単語があったことから、文章を用いるオースティン・スパーのシジルと思われる。
シジルの技法を応用し近代西洋魔術の流れを汲んでいるだけで、魔術の流派のどれともつかない新方式らしい。
学園都市とロンドネットを対応させ、ロンドネット加入者のパラメータを操るために組み込まれたと思われる。
ロンドネットを利用するものはすべてこの魔術の影響にさらされることになるが、
最終的には学園都市で生活する者すべてを対象とするために、
公共料金や一般検索などのマシンのプリセットと絡めることで学園都市製の情報端末すべてにロンドネットが入ってしまった。
効果としては個々の人間が持つパラメータを自由に改ざんすることで、改ざんした人間の情報や能力を自由に操ることができる。
位置情報パラメータを変化させることによる空間移動、肉体的な特徴のパラメータバランスの改ざんによる身体能力の変化をロンドネット加入者すべてに行える。
そのほか感情の操作、不要な情報の削除、他者の意識を休眠で落とさせることなども可能。

唯一上条幻想殺しを無意識に使ってしまったため影響されなかった。
ゲーム中ではパンタグルエルが人々の位置情報パラメータを操って白井を含めた多くの人間をエンデュミオン前へ空間移動させたり、
神裂の聖人という特性のパラメータを取得し、パンタグルエル本人のパラメータを神裂と同質に改ざんすることで、
一時的に聖人並みの身体能力を得て上条らを圧倒する。
しかし加納詩苑の粒子で実体を持ったミサカネットワークと競合することで部分的にフリーズし、
術者が消えたことで効力も失った。

最終更新:2018年03月20日 14:11