【種別】
都市伝説

【初出】
とある科学の超電磁砲 OVA

【解説】
夏休み中の学園都市で広まった都市伝説。
曰く、
突然背を射る謎の視線を感じて、振り向いてみたが、
背後には誰も居ない。
勘違いかと思っていたが、視線は確実に、少しずつ近づいてくる。
やがて、視線に取り憑かれた人は、
ドアの向こうから視線を感じ、部屋から一歩も出られなくなってしまう。
それでも、ある時一人の女の子が思い切ってドアスコープを覗いてみた。
そうしたら・・・・・・
御坂美琴も謎の視線を感じており、白井黒子に不快感を訴えていたが、
『幻想御手』事件解決直後の時期であり、
非公式情報ながら解決に尽力したという美琴の注目度が上がっていたことから、
ストレスによる思い込みだと判断されていた。
しかし、美琴が感じた視線は羨望ややっかみとはまた別種の感覚であり、
まるで「全身を電気が逆流するような視線」らしい。

気にしすぎ、と思うことにした美琴だったが、
定期的に発生する不快な視線によってノイローゼ気味になってしまう。
事態を重く見た黒子、初春飾利佐天涙子の三人は、
美琴に知らせることなく事件の調査を開始した。

結果、その正体は警備員である城南朝来が所持していた小型機械の発する、
特殊な波長だったことが判明。
これは城南がかつて長点上機学園で行っていた、
発電能力者の研究を基に作られた装置であり、
発電能力者が持つ電場・磁場・電磁波の知覚を逆手に取り、
最も不快に感じる波長を先鋭化して浴びせることで、「人の視線を浴びている」と錯覚させる。
機械の性質上、これまでの被害者も発電能力者であり、
湾内絹保泡浮万彬から聞いた被害者の先輩が発したという、
「全身を電気が逆流するような視線」という美琴と同一の発言が推理の決め手となった。

美琴の前で真相を暴露された城南は、
近くで何らかの調査をしていた欧亜大学の学生からモーターボートを徴発して逃亡を謀ったが、
美琴達のチームプレーによって先回りされて撃破され、警備員に引き渡された。

みんなのおかげで解決できた、と美琴達は打ち上げを行ったが、
その際の初春の発言から、美琴に対する視線の一部は黒子の仕業だったことが判明。
少なくとも更衣室やシャワールーム、銭湯や寝室などは黒子の視線だったらしい。
当然、真相が明るみに出たことで、黒子は電撃のお仕置きを受けた。

なお、教師側にもこの事件の影響が伝わっているらしく、
大覇星祭の選手宣誓を依頼に行った際に対応した綿辺先生が、
「美琴がノイローゼ気味になった」事を理由に依頼を断っている。

最終更新:2012年11月01日 00:14