【種別】
人工知能・魔道書

【元ネタ?】
実在のアレイスター=クロウリーが考案したタロットの一種、「トート・タロット」。
78とは大アルカナ22枚+小アルカナ56枚の78枚を指すと推測される。
Wikipedia - トート・タロット

【初出】
新約五巻

【解説】
アレイスター=クロウリーが利用する人工知能。
出力するコンピュータは窓のないビル内部に設置されている。
生体認証によって起動確認を取り、
入力されたタスクに従い、特定の問題について議論する形で回答を出す。
関連する過去の議論をハイパーリンクの形で提示する等、その場の議題に限らず
全般的にアレイスターの思索をサポートする仕掛けとなっている。
恐らくは十三巻などで示唆されている
「彼のインスピレーションを吸い出し、醸成し、個人の意見としてアレイスターの脳内に還す」
生命維持装置組み込みの外部脳、またはその一環である。

その思考の中枢にはトートタロットが組み込まれており、78枚のカードの記述が人工知能でありながら、
魔道書』トートタロットの「原典」としても機能している。
「原典」としての魔術は『タロット内に記された存在からの力の引き出し』。理屈自体は恋査と同一。
作中では大アルカナ二十番の「永劫(アイオーン)」からエイワスの力を引き出した。
ただしあくまでも借り物のため、本物相手だと対抗はできるものの、時間稼ぎにしかならない。
アネリはリーディングトートを民生レベルにグレードダウンさせたものであり、
リーディングトートが「原典」ならばアネリは「写本」に相当する。

作中に登場したミナ=メイザースはリーディングトートが再現した存在であり、
「自我」を持ったリーディングトート自身でもある。
また、『問答型思考補助式人工知能』に記録されている『黄金』所属の魔術師を呼び出すことも出来る様子。
言わば「意思を持つ『原典』」である。

アレイスターとの決戦直後、ローラ=スチュアートに憑依するコロンゾンにより『窓のないビル』は占拠された。
学園都市からコロンゾンを引き離すため、
アレイスターは『窓のないビル』の放棄を決断し、宇宙へ発射。
ミナはコロンゾンの足止めを行った後に『問答型思考補助式人工知能』ともに消滅するはずだったが、
エイワスの助力により、『問答型思考補助式人工知能』および原典のトートタロットの記述を纏め直し、
転写した新たなる原典・『黒猫祭祀秘録』として生まれ変わった。
これにより『窓のないビル』および演算装置が失われても、ミナの自意識が失われる事はなくなった。
エイワスにより『窓のないビル』から学園都市へ投げ出されたミナは、
コロンゾンの計画を妨害するため、独自に行動を開始した。

生体認証完了。接続を確認。
お帰りなさいませ、アレイスター様。
問答型思考補助式人工知能は入力されたタスクに従って活動を開始します。

最終更新:2018年04月06日 01:46