【種別】
人名

【初出】
新約四巻

【解説】
異種格闘大会『ナチュラルセレクター』の参加選手の一人。
年齢は20歳前後で、肩まである金髪に白い肌が特徴的。
そこらの雑誌でモデルをやれそうなほどの外見だが、
その本質は拳と拳をぶつけ合う側に偏っていると評される。

学園都市に代わる新たなスタンダード化」を目指すという題目から、
奇抜な技術や技能を用いる選手が多い『ナチュラルセレクター』においても珍しい、
純粋な格闘術のみを売りとする格闘家。
青系のパーティドレスに似た服を着込み、その上から革のベルトで上半身を中心に縛り付けているが、
これはショービジネスとしての格闘大会においてある程度の派手さが必要である事と、
投げ技などを主体とする敵側への配慮として、分かりやすい『掴むための取っ掛かり』を敢えて与えるため。

『破壊する事』に対してはちょっとした美学を持ち、
「破壊を楽しむ事で爽快感が生まれ、その爽快感を追求すれば領域が一つシフトする。
 そうして生まれた純度の高い破壊は、人に恐怖ではなく感動を与える」
と主張する。
その為、関わった相手や置かれている状況が美学に反している場合、
大勢に刃向かってでも自身のしたいように行動する。

『ナチュラルセレクター』開催初日、『グレムリン』の行動を阻止するために潜入した上条当麻に遭遇。
たまたま更衣室での着替え中だったこともあり、
上条の顔面を巨大な蜂の巣に突っ込むより悲惨な腫れ具合にしている。
初戦のオーサッド=フレイクヘルムに勝利した後、更衣室で侵入者の話を耳にし、
上条の事を想像した彼女は『反学園都市サイエンスガーディアン』の警備兵を倒して救出に向かう。
無事に上条を保護した直後、ウェイスランド=ストライニコフ直々に降伏勧告をされるが、これに反抗した。
しかし、この降伏勧告の時点で木原乱数の撒いた化学物質により発生した、
「相互に絡み合う幻覚」の影響下にあったことが判明。
少なくともウェイスランドは自室からは動いていなかったが、彼女がどこで現象に巻き込まれたかは不明。

その後は、『木原』と『グレムリン』の攻防によって混乱するバゲージシティにおいて、
オーサッドとその娘であるミストレイを保護し、医務室に匿っていた。
負傷した雲川鞠亜を医務室で介抱した縁から彼女と協力態勢を取り、
『木原』に対して反撃を開始した。
なお、鞠亜を助けた際に木原加群にも出会っており、
その際にバゲージシティの置かれている現状を簡単に説明されているようだ。

木原円周の撃破に協力し、木原加群と木原病理の決闘を見届けた後、
仲間であるベルシの死に激昂したマリアン=スリンゲナイヤーに襲撃を受ける。
マリアンの持ち出した『戦乱の剣(ダインスレーヴ)』に対抗しようとしたが、
『戦乱の剣』の副次効果である『剣を使用される事に対する圧倒的な恐怖心』により、心停止して倒れた。
なお、上条の乱入後はその場にある恐怖心が薄れた為、息を吹き返したようである。
新約八巻の描写によれば、その後鞠亜とメル友になったらしい。

最終更新:2018年05月03日 05:01