【種別】
人名

【初出】
新約三巻

【解説】
アメリカのメディア王として、財界や政界に巨大な影響力を持つ女性。
ブルーシェイク家はゴールドラッシュの時代から情報産業を得意としており、
実の父を頭越しにして祖父からそのネットワークを受け継いだ才女。

個人での新事業としては報道専門チャンネルから始まり、
全国紙の創刊、携帯電話大手の買収などで地位を確立してきた。
メジャーリーグやプロフットボールチームのオーナーとしても有名で、
あとはバスケットチームに手を出せば四大スポーツ制覇と言われている。
情報関連ビジネス以外の分野を情報関連ビジネスに巻き込む手腕にも長け、
その支配力はエコハウス事業、建築、不動産、自動車産業等の多岐にわたる。
ロックスターのダグラス=ハードベルや自動車王のフラック=ケイトマンも彼女の傘下にあり、
その勢力は上院とも下院とも違う、『第三の議院』と称されている。
即ち、「メディア王に嫌われれば選挙に勝てない」という構図が存在し、
現職大統領であるロベルト=カッツェの当選にも、
彼女が企画したキャンペーンの後押しが少なからずあるという。
仕事柄敵対関係が多く、住民票はワシントンD.Cに置いているものの本人の居場所は公開されていない。

情報産業を一族で代々引き継いできた事からか血統主義思考が強く、
行き過ぎた英才教育は娘であるリンディ=ブルーシェイクを家庭内暴力で苦しめることになった。
実際に拳を振るっていたのは彼女だが、徹底した情報操作によって事実は隠蔽され、
世間的には離婚した夫が悪かった事にされている。
また、当初は親権を勝ち取っていたものの、その後の調査で危険ありと判断され、
リンディは政府の手で「緊急保護」されて引き離された。
その後も検索大手やプロバイダ大手を利用して構築されたF.C.E等を用いて行方を捜していたようだが、
ハワイ諸島で起きた紛争の中で大統領サイドが居場所を示すまで、リンディを発見する事は出来なかった。

自身の思う形でアメリカの舵取りを行おうと暗躍しており、
第三次世界大戦前に行われた対オカルトの為の実験である『ノーリッジ12』の最大出資者だった。
第三次世界大戦終結後は、
アメリカという国家がオカルトに対する防衛力が低いという事実を改めて痛感し、既存の方法論では不足と判断。
グレムリン』やPMC『トライデント』に接触して、アメリカを新教ベースのオカルト先進国家に刷新しようと目論んだ。
『グレムリン』の魔術師サローニャ=A=イリヴィカ達と共謀し、
キラウェア火山の噴火による混乱に乗じて反乱を起こしたが、
上条当麻やロベルト=カッツェらの介入により計画は失敗。
最後まで居場所を特定される事は無かったが、
大統領サイドが行った財力を殺ぐための政略により、
その財産のほとんどを生前相続という形でリンディに奪われて無力化。
これまでに作りすぎた敵から自身の身を守るため、無一文で出頭し、刑務所に収監される事になった。

【寸評】
「完全な民間事業で最も早く、宇宙長期滞在を実現しそうな人物」
「UFOの政府機密に触れられるであろう人物」
「世界中の石油の30%に関わっている人物」

最終更新:2016年06月26日 22:03