【種別】
人名

【元ネタ】
Wikipedia - 乱数列

【初出】
新約四巻

【解説】
学園都市の研究者の一部では有名な、『木原一族』の研究者。
どことなく同じ一族の木原数多を彷彿とさせる容姿をした男性で、
モーションキャプチャースーツのような服を着用し、額にはゴーグルをかけているのが特徴的。
反学園都市サイエンスガーディアン』に対して発動した学園都市の制裁において、
木原円周木原病理と共に先鋒を務めた。

自身が専攻とするのは、脳に影響を与える化学物質。
ファイブオーバー』シリーズの第5位などから派生した研究によって作られた、
レッドヒューリー03』や『ブルーフィアー07』などの特殊な薬品の扱いに長ける。
一種類の感情を操作する事を得意としており、
「ドアノブが怖い=外へ出られない」といった制限を付加する事で行動範囲を絞り、
銃や刃物で確実に仕留める、という戦法を取る。

バゲージシティにおける戦闘では、
あまりに早く決着が付いたために、遊び半分で感情の組み合わせによる幻覚を発生させた。
特定の感情を増減させる複数の薬品を微粒子にして組合わせ、
カビに乗せて散布することで、不特定多数の人間に「相互に干渉する幻覚」を見せている。
感情と体験を自在に操作する技術から、
「娯楽を初めとした共通条件下による世界平和こそが専門分野」と嘯く事も。

ナチュラルセレクター』開催初日、他の『木原一族』と共にバゲージシティに侵攻。
周囲に散布した薬品による幻覚でバゲージシティの戦力を無力化し、
途中で遭遇した『魔術使うヤツ』を叩き潰した。
その後、ウェイスランド=ストライニコフの執務室でウートガルザロキを奇襲で倒し、
ウェイスランド相手に選んだ家族を殺させるロシアンルーレットを行い、精神的に追い詰めた。

しかし、実際には生き残っていたウートガルザロキの幻覚魔術に嵌まっており、
互いの幻覚に飲み込まれてループ状態に陥り、相打ちとなった。
執務室で奇襲を成功させたのは間違いないが、どの時点で互いが幻覚に飲まれていたのかは不明で、
ロシアンルーレットを実際にやったのかもはっきりしていない。

乱数の撒いたカビを採取するために木原円周が執務室を訪れた際は、
ウートガルザロキと共に床に倒れていたが、その後どうなったかは不明。

えぐい科学を専門としているが、
元々の目的は「世界平和」であり、
オリンピックなどでの精神的な一体感を科学的に分析/再現することで世界平和を実現しようとしたらしい。
しかしそんな奇麗な目的も、「木原」にかかるとかくもねじ曲がってしまうようである。
木原加群とは別の次元で「木原」を体現した人物と言える。

【備考】
作者曰く、
「一族内のランキングは中の下といった所」

最終更新:2016年05月04日 21:37