【種別】
人名

【初出】
新約四巻

【解説】
異種格闘大会『ナチュラルセレクター』の参加選手の一人。
甲賀の系統を組むくの一で、
見た目は十歳前後の少女だが、実年齢は三十歳を超えるとんでもない素性の女。
外見については、徹底的な肉体の改造と、ボツリヌス菌などの力を借りて整えているらしい。
少女に変装して潜入する機会が多いことから、ここ数十年の子供のブームに詳しい。
ニチアサの番組がお気に入りだが、近江本人はあくまで「勉強のため」と主張している。

チアリーダーのような服装に背負うタイプの学生カバンという珍妙な外見だが、
これは「自分が注目を集めることで部下を活動させやすくする」というスタイルの反映である。
本来はそういった死にやすいポジションは格下の忍者が担当するものだが、
自ら攻撃と注意を引きつけ、その上できっちり帰還する凄腕の忍者。
甲賀の中でも高位の人物なので里にいれば安泰に過ごせるのだが、
常に先陣を切って潜入し、また殿を務めたがる。
戦闘時には、園芸シャベルをクナイのように扱って戦う。

甲賀の忍びたる彼女が『ナチュラルセレクター』へ参加した目的は、
「映画やドラマに出てくるような、空想の忍術を現実のものとして完成させる」事。
自分たちの持っている『現実的な忍術』を膨らませても異能にはならない為、
他の技術系統が持つ力を実際に戦って解析する事で、
有益そうな『素材』の情報や仕組みを吸収する事を目的としている。
その為、優勝自体はどうでもよく、
実際の戦闘や技術を見る事が出来れば目的は達成されると言える。
学園都市というスタンダードな研究機関に潜った方が早いという意見もあるが、
日本の『闇』に潜んで生き残ってきたという勢力的出自から、
学園都市の異能に接近しすぎる事を望んでいない。

『ナチュラルセレクター』開催初日、
バゲージシティ学園都市の侵攻により壊滅しかけた事で行動を開始。
『ナチュラルセレクター』を潰すほどの相手からもデータを得ようとしたが、
木原円周の襲撃によって部下である坂田浅井野洲達を失う。
直後、自身も学園都市の兵士に遭遇するが、
「自分一人でも生きて成果を持ち帰る」という決意の元、反撃を開始。
しかし、その戦闘に割り込んできた雲川鞠亜によって兵士は沈黙。
戦闘後、鞠亜の乱入によって戦意を失いながらも、
グレムリン』と学園都市の戦闘を見に行く意思が折れなかったため、鞠亜によって昏倒させられた。

目覚めた直後、鞠亜は木原円周の打ち込んだバズーカによって気絶させられ、自身も危地に陥るが、
その場に現れた木原加群によって命を拾う。
鞠亜が目覚めた後は彼女と協力態勢を取り、バゲージシティ脱出を目指した。

途中でマリアン=スリンゲナイヤーと遭遇し戦闘に陥ったが、
事前にシギンを手中に収めていた事もあり、鞠亜を倒したマリアンを圧倒。
偶然に設置されていたマリアンの『素材』に妨害されるまで、マリアンの追撃を続けた。

鞠亜と別行動になった後、紙飛行機の手紙でサフリー=オープンデイズに接触。
サフリーと共に、鞠亜と木原円周の戦いの決着に協力した。
その後に発生した木原加群と木原病理の決闘を見届けた後、
仲間であるベルシの死に激昂したマリアン=スリンゲナイヤーに襲撃を受ける。
マリアンの持ち出した『戦乱の剣(ダインスレーヴ)』に対抗しようとしたが、
『戦乱の剣』の副次効果である『剣を使用される事に対する圧倒的な恐怖心』により、心停止して倒れた。
なお、上条の乱入後はその場にある恐怖心が薄れた為、息を吹き返したようである。

『超電磁砲』の獄門開錠(ジェイルブレイカー)編では、本編初登場より以前の時系列で登場。
学園都市の技術を手に入れようと脱獄トライアルに参加していたが、
釣鐘の豹変を知り、危険だと判断して手を引いた。

最終更新:2020年11月13日 01:10