【種別】
都市伝説・ハンドルネーム

【初出】
とある科学の超電磁砲 PSPゲーム版 第三章

【解説】
学園都市のネット上で広まる都市伝説のようなもの。
「ようなもの」と付くのは、それが単なる噂ではなく、実際に起きている事だからである。
概要としては、
掲示板を利用していると、それまでの話題を遮るように、
突然『死神カキコ』というハンドルネームが書き込みをしてくる。
その書き込みでは、
「○○君の寮の部屋のコンセントにはホコリが溜まっています。
 早く掃除しないと火事で死んでしまうかも知れません」
といったような、実名名指しによる不吉な謎のアドバイスが行われる。
というもの。
「これはアドバイスです、あなたの命を守るためなんです」
という建前で行われる新手の殺人予告とも取れるが、
的中率は百発百中という訳ではなく、過去には自作自演事件も発生したため、
現在では「荒らしの定型文」と化しており、「邪魔するならカキコって言っとけ」という風潮もある。
そういった経緯もあり、大人の集団である警備員にとっては重要性の低い情報となっている。

夏休み某日、第三学区の国際展示場で講演を行う予定の一澤暁子に対して、
「国際展示場へ向かう途中で事故に遭うかも知れない。だから警備員は態勢を強化した方が良いでしょう」
との犯罪予告が入った事で、警備員は警備を強化し、一部業務を風紀委員に委託する事になった。
しかし、『死神カキコ』の存在そのものには半信半疑であり、
襲撃を阻止した後に動けば良い、程度の認識で動いている。
一方で風紀委員の一部には『死神カキコ』の犯人を捕まえるべきという考えの人間も居り、
逢辰千余を中心に非公式の調査チームを立ち上げている。
白井黒子初春飾利もこのチームに参加しており、
後に話を聞いた御坂美琴佐天涙子も、
制裁指導』のような噂に踊らされた事件の再発を防ぐために参加した。

逢辰のバックアップを受けた美琴達の調査によって、
『死神カキコ』と思われる人物は第一〇学区西エリアの端にある廃ビルに出入りしている事が判明。
そこで美琴達が発見した物品より、『死神カキコ』による襲撃計画が、
鉄パイプにより自作された約150丁にも上る75mmロケット砲による絨毯爆撃と突き止める。
現場に急行した美琴によってロケット砲は全て撃墜され、一澤暁子は保護されたと思われたが、
実はそのルートにいたのは影武者であった。
本当の移送ルートは逢辰からの警告によって急遽変更され、少数の護衛しかつけられていなかった。
美琴は『死神カキコ』の真の狙いが警備員の人数の分散であった事を悟るが、
時既に遅く、本命の部隊とは連絡が取れない状態になっていた。
同時に初春から報告された「本物の逢辰千余が保護された」という連絡から、
事件の真の黒幕は逢辰千余を名乗る何者かである事を知るが、
一澤暁子は既に拉致され、犯人の目的は達成された後だった。

最終更新:2012年01月12日 03:41