【種別】
人名

【初出】
新約三巻

【CV】
さかき 孝輔

【解説】
アメリカ合衆国の現職大統領。
ヒスパニック系では歴代3番目の当選だが、
本人曰く、「一番でないものに胸を張っても仕方ない、だから高校中退では初の大統領と呼んでくれ」。
ラテン系の彫りの深い顔立ちで、
並のアスリート以上の筋肉を持つ熱血四十代・男だが、知性は感じられない。ただ地位相応の風格はある。
身に纏っているスーツ、ネクタイ、革靴などは全て支援者グループの品々で固められているが、
周囲に押しつけられているような印象を受ける。
しかし、そんな間が抜けているところを「ズボラ」と取られず「親近感」に繋げる辺りにも才能を垣間見せる。
そんな外見だからなのか、実際に国民と会ったときには、異様なまでに大統領と認めてもらえない。
本名と住所入りの免許証を提示してもモノマネ芸人だと疑われるほど。

セクハラ・スキャンダル発言の塊のような存在で、
『失言をもって支持率を上げる奇怪な政治家』『ミスタースキャンダル』
『歴史上最も高い地位についたスラム街の詐欺師』などの呼ばれ方をしているあたりでお察し。
また、制度改革や行動原理を語る時は「親父が○○だったから~」を常套句として使っているが、
補佐官のローズライン=クラックハルトによれば、「本気にするなら父君は80回以上死んでいる」とのこと。

基本的にはアメリカ合衆国のために動こうとする熱血漢だが、
前述の軽い性格も手伝って周囲の人間からの評価は低い。
しかし、舐められっぱなしというわけではなく、
「国の敵」として動いた人間に対してはやるべき処置をしっかりとやれるだけの知性と行動力を持つ。
地の文に曰く「正義か性欲が関わる瞬間に限り」「規格外の怪物に化けられる」男。

【作中での行動】
政府中枢での国家レベルでの「異常」を感じ取って、それに個人レベルで対処するべく政府機関を抜け出し、
インペリアルパッケージを片手に隠密行動を開始する。
「怪しい」動きを見せた人間を追跡していくうちに一方通行に出会い、
上条当麻達と共に『グレムリン』との戦いに参加していくことになる。
その過程で、副官ローズライン=クラックハルトの指揮する軍隊とも交戦したが、
最終的には協働し、トライデントの指揮官護衛部隊を撃破した。

ハワイでの騒動の後、『グレムリン討伐』の作戦を主導することとなる。
アメリカ大統領という立場を駆使し、ニューヨークにて各国の首脳や主教らを召集し秘密裏に対策会議を開いた。
一般人であるためにグレムリン対策の上で最も重要となる魔術という概念が理解できずに困惑していたが、
一方で魔術を知らないが故に慎重な姿勢を取ることはなく、持ち前の行動力を元にグレムリンとの戦線を指揮していった。

デンマークにて逃亡を測ったオティヌス上条当麻をアメリカ軍によって捕縛した際には、
殺害一点張りの首脳らとは異なり、オティヌスの危険性を知らないが為に冷静な対応を取り、
電話越しで自らの正論を叩きつけた一方で上条当麻の言い分を聞き入れ、彼らを監視付きで解放した。

後に上条当麻オティヌスを救う様を通信映像越しに見て、毒づきながらもその様を世界へと伝える事を決意。
機密情報解放による支持率低下といった周囲の懸念を押しのけ、
グレムリンの問題の根本的な解決へ向けて、各国首脳や主教らと共に緊急会見を開き、世界に問いかけた。


最終更新:2024年03月01日 16:19