【種別】
霊装(仮)

【元ネタ】
「ソロネ」は座天使のこと。玉座や車輪を意味する。
Wikipedia - 座天使

【初出】
とある科学の超電磁砲SS② 第七話
なお、『車輪の大蛇』という呼称は正式名称ではなく、
あくまで地の文で用いられた仮の名前である。

【解説】
ショッピングセンターに雇われたカリーチェ=I=ニーキノシ達が用意した、
全長70メートルを超える拠点殲滅用の超大型霊装。
巨大な大小無数の車輪が噛み合い、大蛇のようなシルエットを構成している。
車輪は基本的には大理石のような白い石で作られており、
地面と接触する外殻だけが金色の金属で補強されている。
車輪一個あたりの大きさは小さなものでは直径3メートル、大きなものでは直径5メートルほど。
シンプルな形状のものだけではなく、
マウンテンバイクやギヤのように同心円状にサイズの違う車輪をまとめたものも含まれている。
その巨体で建造物を破壊し、巻き込みながら進撃するが、
大きすぎる瓦礫を飲み込んだりギヤを組み替えたりする際には、
重力を無視して車輪と車輪が一時的に離れ、噛み込みを防止している。
なお、一直線に車輪を並べた『蛇』だけではなく、
三角形に近い状態に配列を変化させたりする事も可能。

周囲からかき集めた『天使の力(テレズマ)』を原動力にしており、
フロリスは「『天使の力』と車輪」という組み合わせからソロネを基礎とした術式であると推測。
しかし、集められた『天使の力』の質は『神の如き者(ミカエル)』のものであり、
記号がズレた状態のまま強引に力を注ぐという、「ロスが大きそうな構成」をしている。
これは『神の如き者』が守護聖人にも認定されており、
エクス=ヴォト』を利用するカリーチェ達にとって都合がよいからのようだ。
その一方で、「『神の如き者』が最大級の堕天使を縛った鎖」の伝承も利用しており、
周囲から瓦礫を吸い寄せる効果の他、
『悪を縛る鎖が信徒を拘束することはない』という解釈の元、
味方にはダメージが行かないようになっている。
車輪の間隔制御には『神の如き者』の「武力によって世界の均衡を保つ」という性質が応用されており、
常に車輪と車輪の間を『安定』・『保持』・『調整』している。

元々はショッピングセンター側が報酬を払わなかった時の為に用意した保険だったが、
『上層部』にはカリーチェ達が直接手を下した為、その場では使われずに温存されていた。
前衛に立っていたカリーチェ達が倒された事を察知した結社の後方支援部隊が、
窮地を脱する為に起動させてレッサーに襲いかからせた。
ショッピングセンターを蹂躙しながらレッサー達を抹殺せんと暴れ回ったが、
危険を顧みず車輪に直接乗り込んだレッサーに「車輪の安定を司る術式」を解析され、
それを基にした『新たなる光』メンバーによる妨害術式を受けて自壊した。

最終更新:2011年10月12日 22:34