【種別】
人名

【初出】
新約二巻

【CV】
下地 紫野

【解説】
繚乱家政女学校に所属する少女で、雲川芹亜の妹。
縦ロールにした長い黒髪と、控えめなサイズの胸が特徴的。
身につけていメイド服はミニスカートに蛍光カラーのコルセット、
ウサギの形をした名札をスカートに貼り付けた、
クラスメイトの土御門舞夏曰く「胡散臭い」代物。
因みに小学生の時から縦ロールのため、メイドとの関わりはない。

そんなふざけた格好ながら成績は繚乱家政女学校でもトップクラスで、
学園都市特有の能力開発関連から、
それ以外の勉学や運動などのあらゆる分野に『才能』があると豪語する。

所有する能力はレベル2の『暴風車軸(バイオレンスドーナツ)』。
『暴風車軸』を最大限活用するため、
カポエラ、ブレイクダンス、ポールダンスなどを組合わせた独自の格闘術を修めている。
曰く「右手と左足で投げたり折ったりできるし、右足で剣道、左足で槍投げできる」

「才能があるが故に滅多な事では窮地に陥らないが、いざ大きな窮地に立たされた時に免疫が無いと困る」
という独特な思想を持ち、自ら「プライドが折れない程度に傷つける」様に心掛けている。
周囲にもその思想を語って聞かせており、
話を聞き流そうとすげなく扱っても「これで自分の強度がまた上がった!」と素で喜ぶので、非常に面倒くさい。
「明らかに自分より劣る相手に仕える事」を目標とし、ふざけたメイド服もその目標に合わせて選んだ物らしい。
今日も無能で愚鈍なご主人様募集中。

過去、木原加群が『落第防止』として勤務していた学校に通っており、
彼に感謝と憧れを抱いている生徒の一人。
復帰に成功して学校へ登校する途中で通り魔に襲われたが、
加群が通り魔の少年を殺害という手段で排除し、事無きを得た。
目の前で起こした事件のせいで加群が姿を消した以降も彼の事を慕っており、
バゲージシティで起きる騒動に加群が現れるかもしれないという情報を得た事で、
自ら学園都市と『反学園都市サイエンスガーディアン』が激突する戦場に飛び込んだ。

木原一族』率いる学園都市の侵攻による混乱の中、
近江手裏と出会い、彼女と共にバゲージシティ脱出を目指した。
自ら宣言するだけの事はあり、戦闘においても知識面においてもその才能を発揮し、
『暴風車軸』を利用した格闘術で対峙したマリアン=スリンゲナイヤーらを翻弄。
しかし、突発的な奇襲や隠していた攻撃などを受け、最終的には黒星を得る事が多かった。

マリアンに敗れた後はサフリー=オープンデイズに救助され、
木原円周が行おうとしているカビによる虐殺を止めるためにサフリーと協働体制を取る。
カビの増殖プラントとして利用されていた野菜コンテナの集積場にて円周と対峙し、
サフリー、近江との協力もあってこれを撃破した。

直後、円周が倒されるのを待っていた木原病理と、
その病理が完全に油断するのを待っていた木原加群が目の前で戦闘を開始。
加群の贖罪と復讐の戦いによって病理は倒されたが、
致命傷を負った加群から「済まなかった」という謝罪の言葉を受け取ると共に、彼の死を見届けた。

加群の死の後、仲間であるベルシの死に激昂したマリアン=スリンゲナイヤーに襲撃を受ける。
マリアンの持ち出した『戦乱の剣(ダインスレーヴ)』に対抗しようとしたが、
『戦乱の剣』の副次効果である『剣を使用される事に対する圧倒的な恐怖心』により、
仲間であったサフリーと近江は心停止して倒れてしまう。
彼女自身も倒されそうになったが、
上条当麻の乱入によってその場にある恐怖心が薄れた為、
意識を失う事なく上条とマリアンの戦闘を目撃する事になった。

上条とマリアンの戦闘が収束した際に乱入してきた、
オティヌスオッレルスのやりとりにもその場で巻き込まれた。
オティヌスが『死者の軍勢』に加群を加えようとした際には、
「死んでも成し遂げるという先生の決意を何だと思ってやがる」
とオティヌスを糾弾したが、結局聞き入れられる事は無かった。

【備考】
作者評して曰く、
「何だか偉そうな事を言ってる割に大した活躍をしていない」。
なお、姉である雲川芹亜にも共通する特徴との事。

マリアン=スリンゲナイヤーと名前が似ている。「木原加群(ベルシ)」を通して対比されたキャラクターだと思われる。

最終更新:2023年06月27日 20:43