【種別】
駆動鎧

【初出】
新約一巻

【解説】
シルバークロースが保有する『コレクション』の1つ。
八本足の巨大な虫の上部に人間の上半身を取り付けたような、異形の大型駆動鎧。
その全高は地下街の天井まで届きそうなほどであり、
人型でないことも合わせて、これまでの駆動鎧とは一線を画している。

第三次世界大戦での使用を目的として開発され、中でもロシア平原での野戦を想定したモデル。
開けた原野での使用に合わせてチューンナップされており、広域電波式の照準を搭載している。
その精度は高く、走行中に連射しても5000メートル先の標的に95%以上の確率で命中させる程。
しかし、電波を用いる関係上、都市部や地下街などの入り組んだ場所での運用には向かない。

上半身部に頭部は存在せず、胴体に直接レンズが取り付けられている。
また、腰の部分は360度回転するように出来ており、胴体部分に操縦者が入るスペースがある。

腕部の肘から下は武装になっており、左腕には機関銃、右腕には滑空砲を搭載。
機能の違いから左右の長さは歪で、左腕は人間の2倍程度、右腕は4倍以上ある。
砲塔の先端付近には、銃剣のように手首が取り付けられている。

滑空砲の弾丸は用途に応じて切り替えることが可能であり、
劇中においては、多層構造式のAPFSDS(装弾筒付翼安定徹甲弾)や、
粘着式の非殺傷エアスタン砲の使用が確認できる。
シルバークロースの言によれば、キャニスター弾も使用できる模様。
砲弾は背部バックパックに搭載されており、次弾装填は左腕を使い右肘部の装填口から行う。
左腕の機関銃は口径18mm超。10秒で50発(分間300発)の発射速度を持つ。

対人用途のみならず軽装甲車両までなら破壊可能で、作中でも4ドアの乗用車を蜂の巣にしている。
(むしろ対人用としてはオーバーキル気味)。

新入生』の目的のためにフレメアを狙うシルバークロースが運用し、
彼女を保護する服部半蔵を追撃した。
この時の戦場は地下街であり、機体の性能が最大限活かせる場所では無かったが、
「見た目のインパクト」と「殺さないように手加減する必要性」を両立する為にあえてこの機体で出撃している。


最終更新:2019年08月23日 19:51