【初出】
新約一巻
【解説】
学園都市で開発された兵器の一つ。
『純粋な工学技術で、基となった才能を超える』ことを想定して開発された兵器群『
ファイブオーバー』シリーズの一つであり、
名前からも分かる通り、第三位『
超電磁砲』を機械的に再現・超越するモデルとして設計されている。
2本の後ろ足で直立するカマキリのような外観で、5メートル前後の巨体を誇る。
鎌のような部位と腕が2本ずつあり、腹部側面の装甲からは半透明の羽が出し入れ可能。
機体前面にはコックピットを守るハッチがある。
『とある科学の超電磁砲』担当編集者の荻野氏のツイートによれば、
タイプ:マンティスが前身となっているらしい。
主力武装は左右の鎌の内に1門ずつ取り付けられている
ガトリングレールガン。
本体の背後に背負った巨大なドラム缶のようなものから大量の弾丸を装填してばら撒く。
威力以外の応用力を含めた戦闘力比較においては、現時点では
第三位本人に軍配が上がるが、
単純な威力面ではこちらの方が本家を既に上回っている。
『科学技術は常に進歩し続けていて、昨日の最新が今日も最新とは限らない』
という現実を端的に体現している機体。
様々なセンサーを搭載しており、物陰も含め戦場を隈無く走査することが可能。
また、巨体ながらに飛行能力を所持。
羽を肉眼では捉えられない速度で羽ばたかせ、超音波の振動で空気を渦状に撹拌することで揚力を得る。
この飛行機能は、威力の高すぎる攻撃により自らが生み出した悪路を通過するために用意されたものであり、
狭く入り組んだ屋内やハリケーン並の強風吹き荒れる屋外など、
どのような環境でも空中でピタリと静止できる性能を持つ。
主砲は数キロの射程を持つので対空攻撃もできないことはないが、
やはり基本的には対地攻撃を想定しており、
役割としては地上の敵を掃射する攻撃ヘリのような存在であるらしい。
元々はこの機体の制御方式は完全な自律AIではなく、人間の脳を演算コアとして要求する設計だった。
『装着者の脳』というコアを徹底的に補強する形で、駆動用コンピュータが周囲を取り囲む造りとなっている。
究極的に言えば、本当に必要なのはシナプスのネットワークのみであり、
『人間の脳』さえ機体に押し込めれば、
本人が意識不明の状態であっても関係なく、AIによる稼働を行うことが可能。
だがその場合は装着者の意思を挟まない完全自動操縦となるため動きは単調になり、
複雑な作戦行動や、細かな出力調整などは難しくなってしまうという欠点があった。
【作中での使用遍歴】
新約一巻にて、
シルバークロースが保有する『コレクション』の一つとして初登場。
この時は搭乗型の
駆動鎧として運用されており、
廃ビルに逃げ込んだ
浜面らを殲滅するため、
黒夜海鳥の指示により半死半生のシルバークロースを押しこむ形で投入された。
圧倒的な火力により浜面らを追い詰めるが、
AIのリスク判定の隙を突いた浜面の機転により撃破され機能停止。
その後駆動鎧の規格が同一である事に目をつけた浜面により、
『ドラゴンライダー』と直結され浜面を操縦者として再起動。
圧倒的な火力により『コレクション』を殲滅、黒夜をも撃破した。
バゲージシティでは、無人仕様に改良された本機が数十機ほど投入されている。
超高空を飛び回る戦闘機などには流石に分が悪いため、この部分を補うために
HsB-07の圧倒的な航空支援を受けながら戦闘を行っていた。
オティヌス討伐戦では、
上条当麻とオティヌスを仕留めるために多数の本機がデンマークへ投入されている。
しかし、
第三位本人が事態に介入し、システムにクラッキングを仕掛けられて破壊された。
最終更新:2023年01月13日 00:59