【種別】
技術・設備


【初出】
とある科学の超電磁砲SS② 第一話

【解説】
ショッピングセンター』で試験的に導入されている技術。
協力機関である学園都市から借り受けた技術であり、
従来の拡張現実(AR)技術の問題点であった、
「特定の機器を使用する必要があるため、いわゆる『悪口の書かれた紙を背中に貼られる』状況が起きる」
部分を改善されるために考案された物。
施設の作成段階から施行されており、
街の道路やビルの壁面を始め、柱などの建造物も全てAR対応のタッチディスプレイとして作成されている。
その造りは徹底しており、『保安員』の取調室にすら導入されている程。
故にこの街には建造物としての看板や道路標識、信号、横断歩道などがなく、
全て半公開型ARを用いて表示される。
なお、ロシアの都市で用いられていることから、看板等の一般的な表示はロシア語。
ディスプレイの表示方式はCKMYではなくRGB、つまりPCのモニターと同じである為、
街全体が常に発光し、夜でもその明かりが消えない。
御坂美琴曰く、「目がチカチカする」。

モニターに向かって特定の操作をすることで、
モニター上にソフトウェアキーボードを呼び出す事ができ、
スパムのフィルターや情報の検索を行う際はこれを用いる。
超音波式センサーも搭載されており、QRコードを読み取ることも可能。
呼び出した情報は使用者に合わせてピントを合わせるように表示されるため、
他者から見ると像がボヤけてよく見えないようになっている。
また、情報の隔離レベルも個人で設定可能。
『半公開型』の名とは食い違っているようにも思えるが、
『第三者からの手で容易にチェックできるかも知れない環境』を作ることで抑止効果を狙っている。
なお、裏技として、
「使用者の顔に頬を寄せる形で目線の高さや距離を合わせると、ぼんやりと見えない事もなくなる」
という物がある。

電子広告などもこの方式で表示され、直接個人の目の前でポップアップする。
実際に美琴が引っかかったのは、入場時のIDから取得した外見データを用いて、
推測上で再現された3Dモデルを下着姿にするという、通称「全自動お着替え」。
一応、そういった広告はセキュリティーレベルが高く設定されており、
別の人間が見てもそこには別の広告が表示されているだけである。

最終更新:2011年02月08日 22:42