【種別】
都市伝説

【初出】
とある科学の超電磁砲SS② 第一話

【解説】
学園都市と協力関係にある、ロシアのショッピングセンターの都市伝説。
内容としては以下。
「海外旅行に行った旅行者が、某国のお土産屋で『とても価値のあるオレンジ』という売り物を見つける。
 『持っているだけで自然と価値が上がる不思議なオレンジ』という触れ込みを見た旅行者は、
 幸運のお守りか何かだと思ってオレンジを購入し、帰国した。
 帰国後、旅行者がふと家の中に置いておいたオレンジを見ると、オレンジがモゾモゾと蠢いている。
 気になった旅行者がお土産屋にメールで確認すると、こんな返信を受けた。
 『そのオレンジには、とても価値のあるベニオオアシグンタイアリという蟻の卵が
  100個以上びっしりと生み付けられていて、育てば自然と価値が上がるんですよ』
 そのメールを読み終わった旅行者の背後で、オレンジが破裂して――――
話題のベニオオアシグンタイアリはジメジメした環境が大好きらしく、
早くしないと自国を巨大軍隊蟻が埋め尽くすのではないか、という所まででワンセット。

御坂美琴にこの話を伝えた『保安員』のセタリー=S=スキーニキヤは、
外来種が土地土地の生態系を壊しているという話題が肥大化し、
加えて『何でも売っているショッピングセンター』という土地柄のせいで、この話が広まったのだろうと語っている。

しかし、同じく『保安員』であるエニーリャ=G=アルゴヌスカヤによれば、
『とても価値のあるオレンジ』という噂は学園都市ローカルの物だという。
『サボテンをお土産に買った旅行者の都市伝説』という類話は存在するが、
それをオレンジに置き換えた噂話などこれまで聞いたことが無いとのこと。

7月1日、能力実演のためにショッピングモールに赴いた美琴はこの噂を耳にし、
この都市伝説になぞらえたオレンジの事件に巻き込まれることになる。

余談だが、大の噂好きである佐天涙子が独自にこの話を追いかけ、
初春飾利に内容を聞かせている。

最終更新:2011年01月29日 20:58