1:
【種別】
企業

【初出】
二巻

【解説】
全国規模で展開し、業界の中でもシェア一位を誇る有名進学塾グループ。
学園都市第一七学区にも支店を置いているが、
これは当初、学園都市特有の学習を盗んでくるための巨大な企業スパイの色が強かった。

ところが、置かれた支部校は半端に能力開発を知ったせいで、
「これを知る自分達は選ばれた」と思い込み、科学崇拝とも呼ぶべき新興宗教もどきと化してしまう。
結果、『三沢塾』グループの命令すら無視して支部校は暴走を始め、
その『教義』に従い建物内に多数存在している隠し部屋に、姫神秋沙を拉致監禁した。
吸血殺し(ディープブラッド)』に対して執着しているわけではなく、
単に『この世に一つしか無い、再現不能の能力者』であれば誰でも良かったらしい。

統括理事長アレイスターは彼らを処分しようとしたが、
その直前で元ローマ正教魔術師であるアウレオルス=イザードが施設を占拠。
敵組織が『科学サイド』から『魔術サイド』になってしまったためにアレイスターは手を出すことが出来なくなり、
イギリス清教所属のステイル=マグヌスに事態の解決を依頼することになった。

2:
【種別】
施設

【初出】
二巻

【解説】
『三沢塾』グループ・学園都市支部校として利用されていた建物。
十字路を中心に建てられた12階建てのビル4棟で、各棟は渡り廊下でつながっている。
企業スパイとして送り込まれた支部であるからか、
建設時の見取り図には記載されていない隠し部屋が多数存在する。
アウレオルス=イザードに施設ごと占拠され、彼の手によって魔術的な要塞と化した。

施設全体に魔力が蓄えられており、外部に対しては魔力を隠す仕掛けが施されている。
が、専門家であるステイルから見ると、魔力が見えなさすぎるため、逆に目立ってしまっている。

施設内部には、侵入者が「生徒や建物に干渉できない」という魔術が張られている。
生徒や建物など「コインの表側」にあるものから侵入者=「コインの裏側」にあるものへの物理干渉は可能であるため、
歩く際の床からの衝撃は倍化し、
動くものにうかつに触ると一方的に引きずられ、人が押しかけるだけで押しつぶされる事となる。
無敵のように思えるが、「侵入者」つまり「施設の内部」限定であるため、建物の外側からの攻撃には無力。
加えて迎撃の際に一々「コインの裏側」に移動するところからすると、表側からの魔術干渉には制限があるようだ。
なおこの魔術は魔女狩りの王のような再生型で、かつ結界の「核」は建物の外に置いてあるため、『幻想殺し』が常に触れていても消えなかった(魔力は消しているとのことだが)。

施設内にはアウレオルスの魔力が充満しているため、
他者の魔力との混合や幻想殺しによる欠損が生じると、それらを感知することができる。
そのため上条は常時発信機を付けているようなものだし、魔術師も内部で魔術を使えば居場所がばれてしまう。
ステルス系の魔術を使ってもその魔力が感知されてしまうので逆効果。
故に、ステイルと上条は正面から堂々と侵入せざるを得なかった。

外敵から身を守るためではなく、内に入り込んだ敵を逃がさないための魔術という点から、インデックスはエジプトのピラミッドをモデルにしていると推測している。

【備考】
所在地に付いては、原作二巻226pが初出で、初版では第一七学区とされているが、
「とある魔術の禁書目録ノ全テ」72pでは、第七学区と表記されており、どちらが正しいのかは不明。
原作二巻の記載も、版によっては「第七学区」とされている。

最終更新:2019年02月22日 00:49