【種別】
魔術霊装

【初出】
とある魔術の禁書目録SS番外編

【解説】
マーク=スペースが得意とする、タロットカード(小アルカナ)を元とした魔術。
エースから10までの数字の札と、
従者、騎士、女王、王様の絵札(コートカード)で構成されるワンセット。
黄金』系組織の中で術式を発動するために、象徴武器として最適化された一品。
その司る属性から、『黄色の短剣』とも表記される。
マークが得意とするのが『風の14枚』というだけで、
大アルカナや他属性の小アルカナ14枚の霊装も存在するようだ。

その名の通り、風と空気の属性を操る力が込められている。
エースから10までの数字は『何という現象が関わるか』を、
4枚の絵札は『誰という人物が関わるか』を示す。
数字の違う14枚の札はそれぞれ別の力を発現させるため、
全ての札が均一な力・現象を操れるわけではない。

儀式系魔術であるため発動の速度には劣るが、単発の威力は高い。
しかし、カードの1枚1枚は「その場のノリで何も考えず引く」物であり、
単発使用での効果的な威力を生み出すのは難しい。
その本質はやはりタロットであり、発動する魔術はその布石でしかない。
カードの魔術を放つことで『タロットカード』として場に配置し、
「カードをめくり、複数枚のカードを並べたテーブル」という儀式場を作り上げることで、
『儀式魔術』という時間のかかる大技の準備を短縮する側面も持つ。
『風の14枚』のように放つ属性を限定すれば、場の持つ力の方向性は自ずと一つに定まり、
術者の力量によっては、集めたテレズマを利用した天使の虚像を呼び出す事も可能。
それぞれのカードの判明している能力は
  • エース:空気から現れるようにしてカードの位置に移動できる
  • 二:相手の胸にカードを近づけ心と体を切り離し意識を落とす
  • 三:カードの軌道に合わせて空気の刃が出現し、通路の端まで一気に切断する
  • 四:カードの中に体を隠し、ひらりとした動きで攻撃をかわして再び出現し奇襲する
  • 五:相手の体(砂の分身)を大きく切り裂く
  • 六:物を隠す?
  • 七:不明
  • 八:風の壁を生み出し敵の火炎放射を撒き散らす(逆位置):風の壁が外側へ拡散し攻撃の剣となる
  • 九:不明
  • 一〇:天使の召喚。ただし事前にエース~九のカードを使い、場を作り出す必要あり
その力は鋼鉄でできた内壁を障子のように破り、魔術師の一人二人を造作もなく吹き飛ばす
  • 騎手、従者、王女、王:召喚した天使のテレズマを利用し、海水に膨大な気泡を混ぜ込みその爆発力を使い、五〇〇メートル級のタンカー三隻分の調査船を僅かに浮かべる。


最終更新:2017年07月25日 01:24