【種別】
宗教団体
【初出】
七巻
名称としては四巻
【解説】
神裂火織を女教皇として頂点に頂く日本の
十字教の一派。
神裂が離脱した後は、
建宮斎字が代理を務めている。
幕府の迫害から逃れつつも十字教を信仰するため、
仏教や神道でカモフラージュに偽装を重ねた宗派であり、
多角宗教融合型十字教とも称される。
その背景が示すように「隠密性」に特化しており、
あからさまな呪文や
魔法陣は使わず、儀式や術式を挨拶、食事、作法などの中に隠し、皿や茶碗、風呂や布団など一見何処にでもあるものを使い魔術を行う。
パッと見ただけでは普通の台所にしか見えずとも、実はそれが儀式場だったりする。
用いる戦術もまさしく『偽装』で、
本命かと思えばフェイントで、フェイクかと思えば本物の魔術が襲ってくる。
それだけではなく文武両道で、日本刀から西洋刀まで何でも振り回せる、
少数だがかなり戦闘能力の高い集団。
本拠地が九州にあると言われているがそれも間違いの可能性が高く、不明瞭な点が多い。
元教皇の
スタイルをそのまま受け継ぎ、助けを求められれば理由が無くても手を差し伸べるのが特徴。
総じて
偶像のスペシャリストで、
日常動作に残された僅かな宗教的要素を拾い出し、何十回と重ねる事で
魔術を発動させる。
その最も得意とするのは海上戦であり、
紙を用いて帆船や上下艦を構築する術式や、船上から船上へ渡るための橋を構築する術式など独特な技術も持つ。
オルソラの救出や
アドリア海の女王を巡る組織戦においてその実力を遺憾なく発揮し、
優秀な戦闘能力をアピールしてきたが、
それに加えて、神裂と共に歩む為に磨いた「対聖人戦術」や、
切り札である『
聖人崩し』を用いて
アックアを撃破。
その所行は、作者をして「組織的バランスが崩れた」といわしめた。
最終更新:2018年03月20日 14:36