【種別】
兵器

【元ネタ】
Equ. = equipment で「(軍隊などの)装備」か。

【初出】
二十二巻

【解説】
浜面仕上抹殺の為に派遣された学園都市の暗部部隊に支給された新装備。
垣根帝督の『未元物質』の力を使って製造された新物質を素材とし、
ありふれた物理法則を超越した性質を持つ、白いのっぺりとした仮面。
金と白で彩られ、縦の長さが顔の二倍以上ある異様な形相。目や口のための穴は存在しない。
また、仮面全体が携帯電話のLEDデコレーションのように発光し、複数の色の光で模様を描く。
その光により、『Equ.DarkMatter』の文字が浮かび上がる。

戦闘に入ると、仮面の中心部から生物的な外見の翼が発生。
複数枚同時に発生させることもでき、装備者の意志に従って盾にも武器にも用いる事が可能。
翼も仮面と同じ素材で出来ており、飴細工を伸ばしたような、不自然な広がり方をする。
その性能は、ライフル弾をたたき落とし、針葉樹林の樹木をたやすく切断する程。
不完全な状態の『原子崩し』位なら防げるようだ。

超能力とは一線を画した存在であり、
襲撃部隊の人間は、超能力をそのまま振るうことを『原始人の松明』と称し、
この仮面は『文明人が炎を使って打った鉄』であると説明した。

しかし、『仮面』という性質上、スーツと仮面とに隙間があるため、
隙間に攻撃を差し込むことが出来ればダメージが通る。
圧倒的な性能を持つため、本来は気にならない程度の欠点だが、
ハッタリと状況を駆使した浜面にそこを突かれ、派遣された3体共が撃破されてしまった。
なお、撃破された部隊の『仮面』は、学園都市との交渉素材の一つとするために浜面達が回収している。

これだけの規格外装備であっても、『敵陣に派遣してきた』という事実から、
学園都市にとっては「知られてもどうとでもなる」程度の重要度のようだ。

新約4巻において木原病理が使用。
上述の『仮面』やスーツといった身に着ける装備ではなく、肉体の全身に『未元物質』による改造を施しており、
心臓を潰されようが肉体を潰されようが、コマンド一つで修復可能なほどに強化されている。
肉体の一部をイエティやスカイフィッシュといった未確認生物の推定肉体構造に変形させる事で、常人離れした戦闘力を得る事まで可能。
しかしこの「未元物質による肉体改造」という利用法には大きな欠点がある。
というのも、第二位が製造させられた『未元物質』には必ず第二位としての『匂い』が残り、
それを取り込んだ病理の肉体は、移植手術の拒絶反応のように、病理の意識を作り物の体の外に追い出そうとしてしまうらしく、
結果的に肉体への『未元物質』の移植と変形行為には使用限度が生まれ、やがて自滅してしまう。
病理はこの自滅的な変形の繰り返しと木原加群の術式により、最終的に死亡した。

また、様々な兵器を製造させられていたからか、それとも病理の影響かは分からないが、
垣根は『未元物質』による人体細胞を構築する術を入手しており、新約5巻では遂に復活を遂げている。


最終更新:2019年08月14日 22:59
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