1
【種別】
存在概念?
【初出】
二十二巻
「神浄の討魔」としては一巻の時点から言及がある。
あとがきでは十四巻の時点で『神上』との対比がされている。
上条の真名である事の指摘自体は以前から言及があったが、
僧正がこれを肯定的に言及している。
僧正曰く、
第三次世界大戦を終わらせ、
オティヌスの「理解者』となった上条当麻に目を付けたのが真の『
グレムリン』・・・・・・
ではなく、むしろ上条当麻は最初から世界を見渡す採点者であり、
その歯車たる『
魔神』を想定した存在だった。
だからこそ「それ以下」の局面でも振り回されずに問題解決に尽力してきた、というのが正しいらしい。
『幻想殺し』は上条の本質の付属物でしかない・・・というよりは、
全世界の
魔術師の願いが彷徨っている内に、上条の本質に吸い寄せられた結果に過ぎない。
神浄の討魔とは『幻想殺し』ではなく、上条当麻に付けられた名前である事から、
事象の中心は過去のレコードでも右手の力でもなく、「上条そのもの」にある…という事らしい。
2
【種別】
人物
【初出】
新約二十二巻リバース
【解説】
クイーンブリタニア号で切断された右腕が自我を獲得した状態。
言うなれば「神浄討魔」とでも言うべき存在。
上条と全く同じ外見の人間態の表皮を解除した下から、
ショッキングピンクとエメラルドの色彩を持つ
ドラゴン態が表れる。
上条の冷徹な部分を極端に先鋭化させ、独善的な言動を見せる。
失った記憶の中から幻想殺しのもっとスマートな操縦方法を見つけたい
という上条自身の願望を反映し、喪失前と喪失後、両方の記憶を兼ね備えている。
右腕以外はプリズムのような三角柱を核に構成されており、
風斬や
エイワスとの関連性が想起される。
幻想殺しを持っている方が本物というテーゼに基づき、本来の上条を抹消するべく
食蜂と
エリザードを脅して
ウィンザー城の面々を配下に収める。
しかし不本意なまま従っている者達では自分を守り切れないであろうと割り切っており、
ダンスホールで上条との直接対決になる。
ドラゴン態のスペックは互角な上に幻想殺しというアドバンテージを持つため
アンナは神浄が勝つと予想していたが、ブラフや胆力で上条を上回ることができず敗北。
最後はローストビーフ用ナイフで胸を刺され絶命。その姿は消滅し、右腕は上条に戻った。
上条の持つ能力が自我を獲得したものであるらしいが、それは「幻想殺し程度の物ではない」らしく、その本質は未だ不明。
最終更新:2020年02月25日 22:19