【種別】
人種・魔術理論


【初出】
「ヴァルキリー」はSS2巻
「ワルキューレ」はとある魔術の禁書目録SS 第七話

【解説】
十字教の『聖人』に相当する、北欧神話における特別な存在。
別名ヴァルキリー

北欧神話において、天女・戦乙女と呼ばれるオーディンのしもべ。
ラグナロクに備えて戦士の魂をヴァルハラへと運ぶ役目を持つ。
その正体は天使や精霊といった純然たる非人間ではなく、
オーディンに力を与えられた人間の女性であるとする学派もあり、
それを人工的に再現したのが魔術業界におけるワルキューレ(ヴァルキリー)である。
しかし、人造ワルキューレの技法には限界があり、
所詮はブリュンヒルド=エイクトベルのような先天的素質を持つ者には追いつけない。

ブリュンヒルドは、生まれながらのワルキューレであるのみならず、十字教の聖人の特性を持ち、
混ぜ物(ヘル)』と称され、北欧系結社から迫害を受けることとなる。
彼女の場合、聖人とはフォーマットが違うためそれぞれが混じり合うことが無く、
ワルキューレの力が強まる時は聖人の力が弱り、
聖人の力が強まる時はワルキューレの力が弱まってしまう。
そして、三ヶ月の間の数日間、聖人とワルキューレの力が五分で拮抗してしまうタイミングでは、
両方の力を完全に失ってしまう。

新約4巻ではブリュンヒルドから『主神の槍』の情報を抜き取るために『グレムリン』所属の10人強という人数の後天性ワルキューレが登場。
ブリュンヒルドによれば、骨髄の移植によって血液型が変わるように、人体の要所をねじ曲げて後天的にワルキューレの性質を取り込む魔術実験があったらしい。
その内の一人は彼女の怪力で繰り出した蹴りで全身を水風船のように破裂させたにもかかわらず、血が蠢めいて元通りの形となって再起動しようとするなど、尋常ではない生命力を見せている。

最終更新:2023年08月09日 12:55