【解説】
北欧神話における巨人ユミルの伝承を元とした、海を操る
魔術。
ユミルの血は世界を洗い流し神々に匹敵する存在を溺死させたとされ、
この術式では海水と術者の血とリンクさせ、その血を操ることで海水も自在に操作する。
なお伝承に加えて、自身の血中の塩分濃度を海水と均質にすることで
偶像の理論も利用している。
その一撃は外周17キロの島の3分の1を一瞬で飲み込み3キロ先まで敵を押し流すほどである。
あまりの規模の大きさに超音速で動ける聖人でも回避行動を取るのは困難。
支配下に置かれた海流は赤く変色して異様な粘性を持ち、触れた相手を強力に拘束する。
水だけでなく海水から塩を抽出し、それを巨大な杭として放つことも可能。
ただし血中の塩分濃度を高めているのは手に集中させた一部のみで、
血流をそこで止めているため、長時間の使用はできない。
『
魔術結社が
アップヒル島で使用準備を進めている』と目された大規模破壊霊装の正体。
町を一撃で壊滅させる規模の術式であるとされていた。
その実態は、地形レベルでの破壊を巻き起こすにもかかわらず、個人で使用できるという凶悪な術式。
これを使用した
魔術師はわずか10歳ほどの少女であった。
海流という「惑星内部の液状物体」の流れに関係する魔術であることから、
惑星内部への『最後のルーン』の刻印を目指す
ブリュンヒルド=エイクトベルとの接触によりもたらされた可能性が高い。
最終更新:2023年08月09日 12:55