【種別】
魔術理論・魔術

【初出】
四巻

【解説】
黄道の12・北天の28・南天の48を合わせた88星座のどれかを利用した魔術
正確には、星座(実際の星の配置)そのものに力があるわけではなく、
天球図上に浮かんだ規則性のある図形を魔法陣として利用する術式である。
簡単に言ってしまえば、実際の星の配置そのものではなく、
見掛け上の光の配置を魔法陣にしているわけである。

星座というのは見た目上は近くても、
実際の星間距離は非常に長く、ひとまとめにするには無理がある。
しかし、魔術や星占いが成立した当初の人類はそのようなことは知らず、
天球図(プラネタリウム)のように、
「宇宙とは大地を覆うお椀のようなものである」という宇宙観を持っていた。
当時の宇宙観を利用することで、
実際の距離や星の力を無視して、星座を魔術に組み込むことができる。

星座は図形としては単純だが、
スケールが巨大であるために力があるし、しかも単純ゆえに様々な術式に応用できる。
そのため非常に使い勝手の良い魔法陣であり、星座の魔術は珍しくない。
しかし星座という特性上決まった場所・日付にしか使えないし、
見掛け上の光を利用するために陽光で星光がかき消される日中には使えず、
地上からの光で星光がかき消されても効力を失ってしまう。
なお全ての星を利用した魔術が同じ性質をもつというわけではなく、
金星の光を利用したトラウィスカルパンテクウトリの槍は昼夜関係なく実際の金星の位置が重要となる。

使徒十字に使用された他、
ミーシャ=クロイツェフ神の力)が夜空全体を魔法陣として利用した。
なお、ミーシャ(神の力)は、天体制御によって、
星座を魔法陣として使用するために自分の都合のいい配置に変えてしまうこともできる。
その為、フィアンマは天体制御の為にミーシャを再召喚し、
星座の配置を正しい位置へと戻すことにより、四大属性の歪みを修整することを目指した。

最終更新:2018年04月07日 17:01