【種別】
魔術・技名

【初出】
名前は一巻。
四巻で実際に使用したシーンが登場。

【解説】
神裂火織の使用する奥義。
独特の呼吸法で魔力を練り上げることにより、
自身を人間の限界を超えた体の組織に組み変え、そこから繰り出される必殺の抜刀術。
聖人の力を大きく引き出す関係上、
体に相当な負担がかかるため、元来は短時間しか使用できない。
抜刀術なのも得意不得意の問題ではなく一発で勝負を決めるしかないからである。

剣術や術式構成などは天草式十字凄教の技法を土台としており、
十字教術式にできないことは仏教術式で、仏教術式にできないことは神道術式で、
神道術式にできないことは十字教術式で、といった具合に互いの弱点を適切な形で補うことで、
完全なる破壊力を生み出している。

このように、「特定の宗教に対し別の教義で用いられる術式を迂回して傷つける」という手法を取ることで、
対神格用術式としても機能し、一神教の天使を切断、人間の『内部(精神)』に宿った“大天使”ごと相手を切り裂くことすら可能。
実際に使用した際には、『神の力』が振るう『天使の力』が行き通った70mの水翼による一撃を、あっさりと両断してみせた。
その性質ゆえか、全次元切断術式を有するカーテナ=オリジナルと打ち合うことも可能であった。
また劇場版の台本によれば空間を切断すると共に、ビッグス粒子の相転移を起こし波動光を生み出す現象も起きてるらしく、それで斬撃軌道上にない物も含めた無数のミサイルを誘爆させた。

強大すぎる聖人の力を制御する為に組み上げられた技法であり、
体捌きからバランスまで、各種術式を綿密な計算の上で組み合わせて作られた『結晶』である。
よって術式に遊びや余裕がなく、ある意味「完成した魔術」とも言える。


最終更新:2018年03月13日 14:39