【種別】
霊装

【初出】
十八巻

【解説】
魔道図書館『禁書目録』に仕掛けられた『自動書記』に外部から干渉し、
強制起動させることで知識を引き出す事が出来る代物。
ただし、原典の汚染までは回避することが出来ないらしく、その使用はあくまでも最終手段。
フィアンマは原典の汚染を聖なる右の力で押さえ込むことで禁書目録の魔術連続使用を可能としていたが、
上条の力で右手が弱体化してしまったために押さえ込むことが出来なくなり、
その際には激しい頭痛に襲われていた。

王室派』と『清教派』のトップだけが持つ秘蔵の品であり、
女王であるエリザード
最大主教であるローラ=スチュアートなど、ごく一部の人間しかその存在を知らされていなかった。
第二王女であるキャーリサは噂程度に聞いてはいたようだが、あくまで噂だと考えていた。
王室派が保有していた物はバッキンガム宮殿の中に安置されていたが、
誰一人としてこの霊装の存在を知らなかったために、持ち出されることもなく放置されていた。

エリザード曰く、インデックスの基本的人権を保障する為に設けられた複数の安全装置の一つ。
『これは完全に制御できる安全なものだ』と示すことで、
逃走を回避するための処刑塔への永久的な幽閉、四肢の切断、
万が一敵方に奪取された場合の『危険だから殺害したほうが安全』といった、
極論的な「非人道的な防衛手段」を回避するために策定された。

フィアンマが戦争を煽り、暗躍していたのはこの霊装を強奪するためであり、
英国内がクーデターでゴタゴタしている最中、ついに奪取されてしまう。
上条の前で実際にインデックスを操って見せたが、
これを構成する重要な因子である『首輪』が上条の幻想殺しによって破壊された後、
『首輪』無しでの使用を実験していなかったためか、
フィアンマが使用した際はインデックスの体に非常な負荷がかかり、意識不明となってしまった。

なお、『首輪』が破損状態であっても、ある程度まで肉体の外部制御を可能とし、
調整して出力を上げさえすれば10万3000冊の魔道書を自在に引き出せるほどの強制力を持つ。
その後完全な調整を施した事に加え、『遠隔操作を行う』という機能を利用し、
御使堕しを元に構築した術式で召喚したミーシャを操るデバイスとして利用された。
その際に、フィアンマの司る火属性の象徴武器である『杖』に接続されていたが、
ミーシャが撃退された事で苛立ったフィアンマ自身の手で杖部分は折り砕かれた。

ベツレヘムの星における上条当麻との戦闘においてもフィアンマが使用。
『神よ、何故私を見捨てたのですか』『ペクスヂャルヴァの深紅石』『硫黄の雨は大地を焼く』
などの強力な魔術を霊装を持つフィアンマ自身の元で発動させ、自在に操った。

知識の呼び出しを行っていたフィアンマが上条の手によって撃破された為、
抑圧されていたインデックスの意識は回復した。
そのまま霊装内に精神を捕らわれている状態になっており、
ベツレヘムの星において、上条と短いながらも会話することが出来た。
その後、幻想殺しによって完全に破壊されインデックスの肉体も無事に目を覚ました。

もう一つの制御霊装は、依然ローラが所持しており、
インデックスに立ち向かうステイル=マグヌスにその存在をちらつかせている。

最終更新:2018年11月15日 02:45