【種別】
人名(通称)

【初出】
一巻
ビジュアルは漫画版『禁書目録』第十話

【CV】
仲野裕

【解説】
カエルの様な顔をした、第七学区の病院で働く凄腕の医者。
その腕前は「神の摂理すら曲げる」とまで言われるほど。
あまりに凄腕なことから『冥土帰し』という異名を持つ。

どんな病気・負傷であっても決して患者を見捨てず、治療のためには手段を選ばない。
『外』の医学界どころか統括理事会すら認可しない新技術や新理論すら利用するという。
上条記憶破壊を除き、現在まで行った全手術を成功させている。
寿命すら克服してしまったらしいが、以後その研究に手をつける事はせず、
試作モデルはとある窓のないビルへ安置されているとのこと。
毎回上条は大怪我を負いこの人の世話になるのがお決まりパターン。
(※11巻では「病院」と書いて「ふりだし」とルビが振られた)
ちなみに看護婦属性があることを、2巻にて告白している。
基本スタンスは患者第一で、患者の身が必要とするものは全て揃えるというのがモットー。
治療後や退院後の患者であっても気にかけており、電話で声を聞いただけで自分の元患者だと分かるほど患者のことを記憶している。

その容貌から、美琴に「リアルゲコ太」呼ばわりされる。
なおカエルに似ているという自覚はあるらしく、胸元のIDカードにはアマカエルのシールが。

かつてイギリスの片田舎で瀕死の状態だったアレイスターを治療して英国から匿い、
日本に逃がして「学園都市」を作る手伝いをした人物。意外に物語の根幹にかかわる黒幕的存在なのかもしれない。
現在アレイスターが用いている生命維持装置も彼が作り出したものらしい。
アレイスターも彼には人間味をみせ、敬意を払っていたが、
一方通行打ち止めの利用を止めさせようとしたために決別することとなる。
ただ、彼にとってはアレイスターも彼の患者であることに変わりはなく、彼自身は完全に決別する気はない模様。
妹達の治療も行っている他、彼女達の保護者的な役目も引き受けているようで、
雲川芹亜が妹達に協力を要請した際は彼を通さねばならなかったようだ。

不老不死という研究を行っていた関係か、
以前には『負の遺産』と呼ばれるほどの治癒力を持つ薬も手がけている。
本編で登場したのは、
『油脂系の『溶ける骨組み』を使って肉の再生ペースを整えた上で、急速な細胞分裂を促す』
という物で、浜面に瀕死の重傷を負わされた麦野がこれを使い、わずか数日で現場に復帰している。

それ以外にも風紀委員に支給されている、非常用の対外傷キットも開発している。

新約17巻で木原唯一と交戦した常盤台中学のお嬢様たちを自身の病院に収容していた。
その際エレメントを遠ざける超音波を発する風鈴を病院の敷地外周に配置してエレメントの侵入を防いでいた。
木原唯一と同じ領域にやすやすと到達しているあたり、やはり彼はただ者ではないのだろう。

コロンゾン侵攻による学園都市の機能停止後は、コールドスリープされていた木原脳幹を蘇生・治療した。
「動物には詳しくない」と言いながらも無事に回復させているあたり、彼の技量の高さが改めて確認できる。
その後はアレイスターの要請で脳幹と共に学園都市を離れ、エジプトの砂漠で待機していたミナ=メイザースと合流し、
剥き出しの魂であるリリスに肉体を与える手術に着手した。
エジプトにアエティール・アバター(未編集)が出現した後はイギリスに向かいアレイスターらと合流。
コロンゾンとの決戦では傷ついたイギリス側の戦士達を治療した。
アレイスターの死後は学園都市に戻り、以前と変わらず第七学区の病院に勤務している。
クリスマスにはR&Cオカルティクスの情報で魔術を行使した学生たちの治療に従事していた。

その正体は健康体となったアラン=ベネット
…というのはミナを安心させるためのその場のブラフだが、
脳幹は多少「もしかすると本当かも」と疑っている。
実際「カエル顔の医者=ベネット」を否定できる根拠は今の所無く、
またアレイスターやローラ・ザザを見ての通り「史実の没年」など作中においては全く参考にできないのが実情である。

外伝『とある科学の超電磁砲』では第11話で初登場。
『とある科学の一方通行』では第1話から登場している。

【口調】
語尾が疑問形(芳川桔梗曰く「ふざけた語尾上がりの言葉遣い」)。
他にも、語尾が「〜(だから)ね」になることが多い。
普段は飄々としているが、シリアスモードになると真面目になり、語尾も普通になる。
例)「―――僕を誰だと思っている?」
   「どうにもならないことをどうにかするのが僕の信条でね?彼の言語機能と計算能力は必ず取り戻す、必ずだ」

最終更新:2022年07月06日 12:52