【種別】
道具

【初出】
八巻

【解説】
打ち止めの一件の後、
脳に障害を受け、能力オフ状態ではまともに歩くこともままならない一方通行が補助用に持ち歩く杖。
ト字トンファーのような、長い棒から横に取っ手が付いたような現代的なデザインをしている。
そもそもは単なる普通の杖であり、能力をオンにした際は手放されるものだった。

その後、彼自身による大改造で小型のモーターや重力感知センサーを組み込まれ、
一見するとマイクスタンドのような形状に。
あまりのメカメカしさに『機材』などとも表現される。
特殊警棒のような伸縮機能もあるが打突用ではなく、能力使用時に杖が邪魔にならないための機能。
この杖を見た杉谷は、
ミサカネットワークから完全に切り離されても、自立できるようにする為の物だろう」と推測していた。

だがその本質は『遠隔操作用の電波だけを妨害するジャミング装置』である。それ以外は全てダミー。
学園都市側が彼の演算補助デバイスを改良した際、密かに「ミサカネットワークからの通信を遮断する電波」による遠隔操作機構を仕込むことで彼の叛逆を防いでいた。
それに対し冥土帰しから入手した演算処理機械を組み込んだことで、妨害電波のみをジャミングすることに成功。
これにより、バックドアに妨害されることなく自分の意志で能力を使用することが可能となった。

第三次世界大戦後は、実質的に暗部組織が壊滅したため杖を意識した描写もなくなった。
ただし改造した杖自体はその後も使い続けているようで、新約二十一巻の挿絵にも描かれている。

最終更新:2020年04月23日 23:17