【種別】
魔術霊装

【元ネタ】
直訳すると「連合の旗」。
詰まる所、連合国であるイギリス王国の国旗を示す。
Wikipedia「イギリスの国旗」

【初出】
十八巻

【解説】
英国王室のみに許された国家クラスの魔術の一つ。
発動にはイングランド・アイルランド・スコットランド・ウェールズの四地域を束ねた、
国旗の霊装(大英博物館所蔵)を用意した上で、相応の実力者がこれを手にしなければならない。
本来カーテナの使用者が扱うべき『天使の力』を英国民全てに等しく分け与える大規模魔術。
元来魔術を知らない大多数の国民達には大いに持て余してしまう『天使の力』であるが、エリザードは演説用に使った通信用術式を応用して、全ての『天使の力』そのものに手を加え、
使用者の思念に応じて性質を変え、なおかつ使用者を暴走に巻き込まない安定性を付加された『都合の良い形』に調整された『天使の力』を受け渡す事で、『自分が手に入れた力を使って自分の考えた通りのアクションを起こす』事が可能となった。
与えられた力は、放棄することも信頼できる他人に委託することも自由。

言葉にすれば簡単だが、しかし分与される側が実にイギリス全国民の9000万とあまりに多く存在するため、尋常な術者では発動後も『天使の力』を制御し続けることは困難を極める。
かの禁書目録ですら、9000万人もの人間を同時に誘導し、なおかつたった一人も暴走に巻き込ませない安定性を維持し続ける事など10万3000冊を最大限に利用しても不可能とされている。
しかし、最も恐るべきはそれではない。エリザードはこれに加えて『魔術』の匂いを徹底的に隠すことで情報の漏洩を防いでいる上、魔術知識による一般人への脳の汚染リスクさえも完璧に排除しているのである。
様々な魔術に溢れ、イギリス清教の総本山たる国家を収める本物の女王エリザードは、その手腕を存分に見せつける事となった。

インデックス自身は「自分が作られたもう一つの理由はこれをサポートする為なのかも」 と疑念を抱いていた。

掌握が完璧である限りあくまでカーテナの方が優先されるようだが、
一度カーテナ側が制御を手放せば『天使の力』は全て国民側へと流出するらしい。
エリザードはこれを発動することでキャーリサ操るカーテナの使用を制限しつつ、
同時に国民に力を与えることで状勢の巻き返しに成功した。

この事象は後にブリテン・ザ・ハロウィンと呼ばれる事になる。

「命じる」 「カーテナに宿り、四文化から構築される『全英大陸』を利用して集められる莫大な力よ!」 
「その全てを解放し、今一度イギリス国民の全員へ平等に再分配せよ!!」
「さあ、群雄割拠たる国民総選挙の始まりだ!!」

最終更新:2018年01月14日 01:52