【種別】
魔術

【元ネタ】
おそらく北欧のサガ『蛇舌グンラウグのサガ』に登場するバイキングのベルセルク『ソーロルム』のもつ、
どんな武器でもなまくらにしてしまう能力のこと。
伝承でグンラウグはソーロルムとの決闘の際に、
グンラウグに剣を見せた後に隠し持っていた別の剣を使うことで勝利している。

【初出】
十八巻

【解説】
騎士団長がかつてから受けた不意打ちの教訓として用意した、
ソーロルムという北欧の戦士の伝承を元にした魔術。
その効果は、魔術、科学問わずに術者が認識した武器による攻撃の威力を「ゼロにする」というもの。
効果時間はおよそ10分ほどで、その間対象は「ゼロ」のままとなる。

対象が近接武器なら当てた際の切れ味や質量等が無くなり、
飛び道具ならば術式の発動と同時に落下して使い物にならなくなる。
爆弾などの場合は、効果時間が過ぎても再度起爆をするきっかけを与えなければ機能しないままとなる。
作中ではアスカロンによる多種多様な攻撃や唯閃
バンカークラスターによる爆撃などを無力化した。

なお、当然ながら武器を介さない攻撃や魔術には無効であるし、
「認識した武器」という性質上、
武器を視認できなかった場合や対象を武器として認識できなかった場合にも効果を発揮できない。

また、自身が仕える王室関係者を術式の例外に設定しているため、
カーテナによる攻撃やそこから派生する諸現象にも通用しない。
同様に歴史の関係上フランス王家(国家指導者)に対しての設定も曖昧で、
現国家首脳たる『傾国の女』にも無効化されてしまった。
さらに、有効範囲には上限があるようで、
天使クラスの規格外のテレズマともなると、
たとえ武器と認識できたとしても完全に「ゼロ」にはしきれないようだ。

最終更新:2019年01月03日 16:58