【種別】
魔術

【初出】
十七巻
新約二巻で追記有り

【解説】
その名の通り、魔術的な力で飛行しているものを撃墜する術式。
十二使徒の一人である聖ペテロが、
「『悪魔の力を借りて空を飛ぶ魔術師』シモン=マグスを、主に祈るだけで撃墜した」
という伝承に基づいている。
伝承では墜落した魔術師シモンはそのまま死亡したことから、
この術式の本質は『高度を0メートルにする』事ではなく、
『本来の墜落ダメージ以上の何か』を付与することとされる。

シンプルで強力、かつ有名なエピソードを基にしているため、
魔術の世界においては極めて広く普及している。
その為、『十字教の教義で説明できる範囲の異端の飛行術式』は、
飛ぶのも撃墜するのも簡単というジレンマに陥っている。

このため、現代の魔術師は魔術で空を飛ばない。
仮に飛翔する際でも10m以上には上らないことが定石とされている。
魔女の薬によって箒で飛行する魔女達でも、低空を高速飛行することで『地上を走行している』とごまかすのが常識である。
ただしカヴン=コンパスのように術式を防ぎきる程の巨大な魔術防壁を備えている場合は、問題なく魔術での飛行ができる。

また、あくまで安定的な「飛翔」に対して適用されるため、
「元から落ち続けているもの」にまでは適用できないという抜け道もある。
ただし、こういった抜け道はすぐに塞がれ、そしてまた別の抜け道が発見され……
を繰り返すのが魔術の世界であり、術を回避する決定的な手段とはなり得ない。
しかし第10位の聖人は、撃墜術式があるにも関わらず空を飛べるようで、
それどころか何年も空を飛び続けているらしい。

【詠唱】
「術者を担ぐ悪魔達よ、速やかにその手を離せ!!」