【種別】
魔術霊装

【元ネタ】
イギリス王家に代々伝わる剣、カーテナ(クルタナ)。
また、カーテナはフランスの聖剣であるデュランダルが折れた際にでき、
それがイギリスに伝わったとされる逸話がある。
Wikipedia―クルタナ
Wikipedia-デュランダル

【初出】
十七巻

【解説】
英国王室に代々伝わる、王の戴冠に使う儀礼用の剣。
あくまで儀式のためのもので、剣自体は王位の証というわけでは無い。
形状は西洋風の典型的な両刃の剣で、全長は80cm程度。
ただし切っ先は無く、刃もついていない。

歴史上、カーテナ=オリジナルと呼ばれる最初の剣があったのだが、ピューリタン革命の際に行方が判らなくなってしまい、
儀式に支障が出る為に『王室派』によって急遽作られたのがこの霊装である。
現代ではオリジナルどころかレプリカであるセカンドの製法も既に失われており、
新たなカーテナを作ることは不可能。

霊装としての能力は、
「英国王室の者をその国内に限り天使長「ミカエル」に当てはめることで、所持者に天使長と同質の莫大な力を与える」というもの。
また、カーテナを持つ英国王室の者に仕える騎士も「天使軍」に当てはめることで、天使の力を分け与える事ができる。

しかし天使長の力があっても、人の身ではそう簡単に天使の術式を扱うことはできないようで、
エリザード曰く「『御使堕し』で感知されたほどド派手には行かない」らしい。
また、その霊装としての特性からイングランド・スコットランド・ウェールズ・北部アイルランドの四国で構成される、
『全英大陸』でしか効果を発揮しない。
このため、英国領外での運用には『グラストンベリ』や『ホテルエアリアル』などの、「そこが英国領である」と規定する機能を持つ移動要塞が必要になる。

カーテナ=オリジナルが再び現れたことによって力の8割ほどを持っていかれてしまったが、
所有者のエリザード曰く、
2割の力でもちょっとした次元を切断できるほどの破壊力が出せるらしい。
実際、全次元切断で全てを切断するはずのキャーリサのオリジナルとある程度「打ち合う」ことが可能であった。

なお、オリジナルと切り結んだ際に部分的に欠損している。
後のドーヴァー海峡戦ではキャーリサがこの際生じた破片から光の刃を生み、『傾国の女』と打ち合った。
『例え欠片だけでも、由緒ある王族の手にあれば他国の聖剣と打ち合えるほどの力を発生させる』
という抜け技・裏技を内包する特性は、
「クーデターを起こすほど嫌い」とキャーリサをして言わしめた。

続く『神の力』戦でもその力を発揮。
流石に拮抗とまでは行かなかったが、大天使とある程度「打ち合える」ほどの出力を放った。
その戦闘で最初に持ち出した欠片は消滅させられてしまったが、
他にも10数個の欠片が存在しており、二刀流プラス十数本の光の刃を生成している。

最終更新:2022年06月18日 13:51