【種別】
魔術理論


【初出】
名前としては七巻。原理としては一巻から登場しており、四巻で簡単な説明あり。

【解説】
姿や役割が似ているもの同士はお互いに影響しあい、性質・状態・能力などとしても似てくると言う魔術理論。
例えば教会の十字架は神の子が処刑された際に用いられた本物の品ではなく、形を模しただけの偽物でしかないが、
偶像の理論により本物の力(オリジナルの0.00000数%程度だが)を宿すようになる。

この理論には限界があり、余程の品でも数%が限界。それでも十二使徒レベルの強さらしい。
聖人が強大な力を振るえるのはこの理論ゆえ。
聖人が振るうそのたった数%でさえ、あれほどの莫大なエネルギーだというのだから恐ろしいものである。

オリジナルからレプリカへ力を分け与えるという理論だが、だからといってオリジナルの力が無くなってしまう訳ではない。
例えるならば「太陽」と「太陽光発電」の関係性である。

逆に「レプリカによってオリジナルの方が変質してしまう」という仮説もあり、
「超精巧なレプリカに手を加えることでオリジナルを書き換えよう」という魔術も多い。
伊能忠敬はこれを利用し『大日本沿海輿地全図』を作成している。
また、患者の状態を自身の心身を使って再現し診療する、といった利用法も存在する。
インデックスを治した回復魔術にも使われていると思われる。
ただし、あまりレプリカに変更を加えすぎるとレプリカとして機能しなくなるため、
この手法を行う際には繊細なバランスが要求される。

【関連】
類感魔術
感染魔術



最終更新:2018年10月08日 11:43