【種別】
紋章


【初出】
十六巻

【解説】
家紋に使われる紋章の中でもポピュラーな図柄。
盾の図柄の上に色や生物などを重ねることで、所持者の「生い立ち・立場・思想」などを示す。
イギリスを守護する『騎士派』の騎士に選ばれた者には、家柄一つにつき、一つの盾の紋章が用意される。

作中で登場したのは騎士任命直前だったウィリアム=オルウェルが注文したもので、
原色の青をベースに塗装された盾を四つに分け、
緑色のドラゴン・ユニコーン・シルキー、三つの生物をあしらったデザイン。
実際の絵柄は16巻裏表紙を参照。
紋章の専門家でもあるシェリーは、三種の生物の共通点である『現実に存在しない生き物』、
基本色の青の上に基本色の緑を重ねるというルール違反などから、
「『騎士』にリストアップされるのが不服だと露骨な態度で主張している」と分析。
なお、ドラゴン・ユニコーン・シルキーの三種が全て登場するのはイングランド地方であり、
その情報を参考にオルソラアックアの素性を探り当てた。

ちなみにウィリアムは騎士の位を蹴って英国を去る際に戦友であった騎士団長に破棄するよう頼んだが、
結局処分されず依頼されたロンドン郊外の職人の元に放置されていた。
その後、完成品が元占星施術旅団に預けられ、
偶然にも訪れたウィリアムに対し、アスカロンに埋め込んだ状態で手渡された。
この紋章には『全英大陸』の4国と三派閥に構成される英国の完全な調和を目指すウィリアムの信念、
そして彼の友である騎士団長の名が示されている。

最終更新:2018年06月02日 22:14